ルノーF1チームは、ハンガリーGPでフェルナンド・アロンソのマシンからホイールが外れた件で、ヨーロッパGPへの出走を禁止された。レーススチュワードは、ルノーがホイールが完全に閉められていないことを知りつつアロンソをピットからスタートさせ、その後もドライバーにそのことを伝えなかったと判断。ルノーに次戦ヨーロッパGPでの出走停止を言い渡した。
スチュワードは国際映像とルノーの無線交信を確認した結果、ルノーがアロンソをコースに送り出した際に、右フロントホイールのナットが緩んでいることを「知っていた」と判断。安全上に問題があると判断したスチュワードはレース後、ルノーの幹部をレースコントロールへと招集した。また、「ドライバーが無線でチームに対し、パンクチャーの可能性を訴えていた」ことも確認しルノーがアロンソにトラブルの事実を知らせなかった点も指摘している。ルノーはスペイン・バレンシアで行われる次戦ヨーロッパGPを出場停止となるが、「控訴する権利はある」とも明記されている。1週間前のブランズ・ハッチで開催されたF2レースでは、ヘンリー・サーティースが、マシンから外れたホイールに直撃して死亡している。今週も予選でフェリペ・マッサにルーベンス・バリチェロから外れたスピリングが直撃し、マッサが頭蓋骨を骨折するという事故が起こっていた。F1ヨーロッパGPは、8月23日にスペインのバレンシアで開催される。