ルノーF1は、今後2ヵ月で投入を計画している2018年シーズン最後のエンジンアップグレードが予定よりも早く完成することになりそうだと語る。2018年のF1レギュレーションでは、年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されている。
そのため、各エンジンメーカーは信頼性を強化しなければならず、パフォーマンスアップグレードの投入は限られている。21戦のカレンダーでは7戦毎のアップグレード投入が効果的であり、メルセデスは品質問題により次戦フランスGPまで投入を見送ったものの、ルノー、ホンダ、フェラーリの3メーカーは前戦F1カナダGPで最初のエンジンアップグレードを投入した。F1は、今後6週間で5戦という過酷なスケジュールに突入。メルセデスとフェラーリとのギャップを縮めることを目指しているルノーにとって次のアップグレードのための開発期間は非常に限られているが、ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、“Cスペック”アップグレードはすでにテストが行われており、完成に近づいていると語った。「Cスペックエンインはすでにヴィリーでダイナモに乗っている。特にF1は初めての3連戦を迎えるが、今後数週間で我々はまもなくそれを展開できるステージに到達するだろう」論理的には第14戦イタリアGPでのアップグレードと投入が理想的だが、信頼性の状況によってはルノーは夏休み後のパワーセンシティブなF1ベルギーGPで投入することを目指しているという。