2018年のF1開幕戦オーストラリアGPでは、ルノーのF1パワーユニットを搭載した全6台が入賞。ルノーはオフシーズンに信頼性を優先させるという決定が正しかったことが確証されたと考えている。ルノーは、F1にV6ターボパワーユニットが導入されて以降、パフォーマンスと信頼性のバランスを取ることに苦労しており、パフォーマンスを追求した2017年シーズン終盤には信頼性トラブルが多発していた。
その結果、ルノーは冬の間に信頼性に重点を置いて作業をしていくことを選択。2018年は使用できるパワーユニット数がさらに削減されるため、シーズン後半にパフォーマンスを加えることを決定した。迎えた2018年のF1開幕戦オーストラリアGPでは、4位から10位までの間にルノーのF1パワーユニットを搭載するマシンが6台(レッドブル、マクラーレン、ルノー)が入った。レースで6台のルノー搭載マシンがトップ10に入ったのは1986年以来となり、ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、その前進を歓迎した。「満足のいく結果だ。決してパーフェクトというわけではないが、それは進歩を果たすという我々の目標に沿っていることを示している」とシリル・アビテブールはコメント。「良い結果のためには、ピットストップから信頼性まで全てがスムーズでなければならない。この結果はシーズンの堅実なスタートを切ったことが示されている」「信頼性に重点を置いたことは、ルノーを搭載する全マシンがトップ10内でフィニッシュしたことで確証された。本当にポジティブなことだ」「ミッドフィールドのバトルがさらにタイトになっていくことはわかっているし、それは懸命に仕事を続けていくモチベーションとなっている」