ルノー・スポールF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、プレシーズンテストで発生した新型パワーユニットのERSの不具合は修正できたとし、F1オーストラリアGPではルノー、レッドブル、トロ・ロッソに同じトラブルが繰り返すことはないと述べた。昨年ワークスチームとして復活したルノーだが、3度の入賞しか果たせかった。しかし、今年はニコ・ヒュルケンベルグが加入。ジョリオン・パーマー共々、R.S.17は優れたパッケージだと述べている。
だが、F1プレシーズンテストではERSの不具合によってマシンのポテンシャルは覆い隠されており、同時にカスタマーであるレッドブルとトロ・ロッソのテストプログラムにも影響を与えた。「バルセロナでのプレシーズンテストは生産的だったが、完璧ではなかった」とシリル・アビテブールはコメント。「我々のクルマはコース上で実に美しく見えるが、サーキットではシャイなところもあった。我々は信頼性の懸念をもたらしたERSの問題に対処した。オーストラリアでそれが繰り返されることはない」「パフォーマンスの解放と必要な信頼性の維持との間にはバランスがある。その秘訣は、それを踏み越えることなく、マージンを広げていくことだ」おそらく大部分のチームが前年比でゲインを得ていると思われるが、シリル・アビテブールは、R.S.17が十分にコストラクターズ5位を狙えるポテンシャルのあるマシンだと自信を持っている。「R.S.17に力強いベースがあることはわかっているし、それは我々が予想する厳しい開発レースに大いに役に立つと思う。チームにはシーズンを通してクルマを改善し、開発している能力があると自信を持っている」「我々には2人の優秀でハングリーなドライバーがいる。ニコは我々を望んだ位置に導くために必要なドライバーであることをすでに示している。ジョリオンのことは良くわかっているし、新世代のマシンにすぐに適応した。決定的なのは、二人のドライバーがR.S.17に関して同じようなフィードバックをしていることだ。我々には進展していくためのクリアな方向性がある」「アルバート・パークの目標は今年の全てのレースと同じだ。我々はシーズンを通してポイントを獲得したいし、最後に合計したときにコンストラクターズ選手権5位で終えたい。長い戦いだが、我々が何をする必要があるかをわかっている」