ルノーF1チームのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、昨年までルノーに在籍していたケビン・マグヌッセンを批判した。ルノーは、チームプリンシパルを務めていたフレデリック・バスールがチームを離脱したことを発表。声明では離脱理由は記されていなかったが、ルノー首脳陣には意見の相違があったと考えられている。
今年、ハースへの移籍を決めたケビン・マグヌッセンは、自分がルノーを離れる決断をしたのは、そうした問題に嫌気がさしたこともあったと語っていた。「僕はF1でリーダーシップが少し混乱している2つのチーム(マクラーレンとルノー)に当たってしまった。ちょっと不運だったと感じている」とケビン・マヌッセンは BT に述べている。一方、今後もマネジメントディレクターとしてチーム運営に携わっていくシリル・アビテブールは、チームを去ったケビン・マグヌッセンに関して批判的な意見を述べた。「我々はチームの一貫性を維持したいと考えていたし、ケビンをキープすることは理にかなっていた」とシリル・アビテブールは Auto Hebdo にコメント。「1人のドライバー(ジョリオン・パーマー)はシーズンを通じて進歩したが、もう1人(マグヌッセン)は停滞していた」「個人的には、マグヌッセンには失望させられた。彼のパフォーマンスや姿勢に対してね」「ケビンは才能のあるドライバーだ。だが、彼には自制心が欠けている。それに、彼は常に言い訳ばかりしていた」ルノーは、ケビン・マグヌッセンの後任にニコ・ヒュルケンベルグを起用。2016年にF1デビューを飾ったジョリオン・パーマーが残留する。シリル・アビテブールは、2シーズン目を迎えるジョリオン・パーマーは、ケビン・マグヌッセンよりも期待できると語る。「金曜日には大体いつもパーマーのほうが劣っていたが、彼は週末を通じて着実にペースを上げていた。一方、マグヌッセンは練習走行では調子がいいが、その勢いを失っていた」「ジョリオンは自分のペースで仕事をする。GP2でもストフェル・バンドーンと戦ってチャンピオンになるまでに数シーズンを要したようにね」「だが、彼は正しい方向へ進んでいる。2017年にはパーマーがより強さを見せてくれると思う」