ルノーは、現在のパワーユニットがF1の目的に“適っていない”と考えており、今後数年でのF1エンジン規約の変更を受け入れると述べた。数年前、ルノーは2014年に導入されたターボハイブリッド規約にF1が移行しなければ、F1には残らないとしていた。だが、現在では現行パワーユニットのコスト、そしてスペクタクルという点が疑問視されており、エンジンメーカーは、バーニー・エクレストンとジャン・トッドが推進する2017年からの独立メーカーのエンジン案への代替案を議論している。
ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、現行エンジンはF1にとってベストな方法ではないかもしれないと認めるが、代替案をあまりに急進的に進めていくことも間違いだと考えている。「ハイブリッド規約は重要だ。ルノーだけでなく、他の自動車メーカーにとってもね」とシリル・アビテブールはコメント。「大部分のブランドの将来の製品ラインナップに目を向ければ、全てのクルマにハイブリッドの要素を目にすることになるだろう」「レギュレーションのその特定部分がどれくらい重要かと質問されれば、我々はそこまで大事にするべきではないと思う。私は、最新のF1モデルにとって目的に完全に適ったエンジン規約だとは確信していない」「私が話をしているのは、ショー、メーカーのコスト、チームのコスト、ノイズ、サービス製などのことだ。加えて、それに関連したあらゆるスポーツ的な要素がある。トークンシステムやペナルティシステムはかなりの混乱を招いている。素晴らしいとは思わない」「そうは言っても、我々は完全に帳消しにするのか、完全に新しいものを追い求めるよりも改善する必要のある部分を改善していく必要があるのか? まだ私にはわからない」「問題は、以前のものと比較して打開するために完全に新しいものを追い求めようとするときだ。それが必ずしも素晴らしいものになるわけではない」「急進的な変更よりも、もしろ進化するのが普通だ。急進的な変化の影響を予想するのは非常に難しい。だが、我々はレギュレーションの変更にはかなりオープンだ」