新生ルノーの復活において大きな役割を担うことになるイルモアのマリオ・イリエンは、ルノーの問題はすぐに解決できるものではないと警告する。ルノーは、F1の新しい“パワーユニット”時代に苦戦を強いられており、昨年、ルノーのプレミアムパートナーだったレッドブルは、F1エンジンの専門家であるマリオ・イリエンを引き入れた。
しかし、ルノーとレッドブルとの関係は崩壊。マリオ・イリエンの仕事の完全な成果は実現しなかった。しかし、2016年からマリオ・イリエンは、ルノーのワークスチームと直接契約を結んでいる。「2週間前にルノーとの契約にサインした」とマリオ・イリエンは Sonntagsblick にコメント。イルモアは、モータースポーツ界で広く活躍しており、マリオ・イリエンは、2016年に同社の300勝目を記録できることを望んでいると述べている。しかし、F1プロジェクトに関しては、ルノーが表彰台の頂点に立つのは待たなければならないだろうと警告する。「勝利のためには時間があまりに短い」とマリオ・イリエンはコメント。「まず何より、我々は効率を改善しなければならない」ルノーのパワーユニットに不満を抱いていたレッドブルは、2016年にルノーのパワーユニットをタグ・ホイヤーにリブランディングして搭載。姉妹チームのトロ・ロッソは、フェラーリの2015年仕様のエンジンへと変更するに至っている。「トラックでわずかにフラストレーションを抱えていたと言わなければならない」とルノーのシリル・アビテブールは認める。「我々はレッドブルとトロ・ロッソのためにもっとよい仕事をしたかったが、我々が抱えている問題を解決するのは長期的な仕事であることを常にわかっていた」「現在、我々には今後数年でそれを実現するための戦略、時間、リソースがあると思っている」