ジェローム・ストール会長は、2016年からフルワークス体制でF1に臨むルノーが年間予算を大幅に増額するとの報道を否定した。ロータスを買収して、再びワークスチームとして2016年シーズンに臨むルノーは、現在最強を誇るメルセデスと同等の予算を計上することになると報じられていた。
しかし、ジェローム・ストールは「まったくそんなことはない。今以上はない。これまでサプライヤーとして使っていた額がそのまま上限として残るはずだ」と Auto Plus にコメント。ワークスチームを運営しながら、同じ予算でなおかつこれまで通りにエンジンの開発も続けていけるのかと質問されたジェローム・ストールは「エンジンサプライヤーとしては得るものはなにもない」とコメント。「スポンサーもなければ、FOMから権利が与えられているわけでもない。パートナーシップもない。だが、チームということになれば、それら全てを手にする権利が生じる。我々はそれを最大限に利用することになる」ルノーは、まだワークスチームのマネジメント体制を発表していない。噂では、かつて4度F1チャンピオンに輝いたアラン・プロストと、現在GP2に参戦しているARTグランプリの創設者フレデリック・バスールがチーム運営に深く関与することになるのではないかと言われている。ジェローム・ストールは、この件につい「1月初旬に、カルロス・ゴーンがすべてを明らかにすることになる」と語るにとどめた。