ルノーのテクニカル・ディレクターであるボブ・ベルは、これまでのR29のパフォーマンスに満足していると語る。ルノー R29は、ヘレステストの大半でタイムシートの最下位にいた。しかし、ボル・ベルは、フェルナンド・アロンソの最終日の結果がR29の代表的なパフォーマンヅであると考えている。フェルナンド・アロンソは、ヘレステストの最終日に2009年マシンの中で2番目に速く、マクラーレンのルイス・ハミルトンとはコンマ2秒差だった。
「まだかなり時期尚早ではあるが、マシンのパフォーマンスにはより満足している」「ポルティマオテストでは、1日しかドライの日がなく失望したのは間違いない。信頼性の面でマシンは良く走ったが、まだパフォーマンスに関しては答えが出なかった」「初めてのテストが良く思えなかったのは事実だが、マシンはマイル数を稼ぎ、信頼性の評価とKERSシステムを稼働可能にするために、暫定ボディワークのセットだったので、あまり驚きではなかった。特に新型車に必要なセットアップを学んでいたので、それほどコンペティティブだとは思っていなかった」「それ後、ヘレステストでは多くのことが正しく行えたし、我々は進歩を果たしたと思う。全体的にこれまで確認したことには自信が持てると思う」「今週ヘレスで確認したことからは、マシンに基本的な問題があるとは感じなかった。バランスも良いし、変更によく反応している。グリップは若干不足しているが、それはみんなにとっても同じことだ。しかし、マシンに新しいパーツを装着すれば改善されるだろうし、開幕戦まで開発を続けるつもりだ」R29の特徴的なノーズセッションには、発表以来多くの見解が述べられているが、ボブ・ベルは、ライバルが異なるアイデアを採用したことは、ルノーのデザインが間違っていることを意味しないと語る。「今年の新しいレギュレーションによって、全てのチームが密室で開発を行った。だから、チームが多くの異なるソリューションを採用したとしても驚きではない」「我々ができることは、我々のできる最高の仕事に自信を持って、マシンが異なって見えることを受け入れることだ。これまで、我々を心配させ、我々が基本的に間違った方向性であると考えさせるライバルのマシンはない」ベルが、ルノーが来週のバルセロナテストをキャンセルし、メルボルンの1週間前に実施する決定をしたことに満足していると語る。「次の週にメルボルンにマシンを送らなければならないので、物流面ではより難しいかもしれないが、マシンが新しいコンポーネントを得て、メルボルンの前にテストするためにより多くの開発時間を得た」「それは可能性として考えていたことだったし、非常に価値ある決定だと思っている」