ルノーは、2016年により大きなゲインを得るために、今シーズン前半はF1エンジン開発トークンを戦略的に使用しない可能性があることを明かした。今年、プレシーズンまでの最終期限はなくなり、エンジンメーカーは、シーズンを通して32の開発トークンを使用してパワーユニットを開発することができる。これにより、冬の間にアップグレード作業が完了できなくても、シーズン序盤に実施される可能性がある。
しかし、ルノーは、まったく異なる方法を採り、シーズン終盤までアップグレードを延期することを考えている。そうすることにより、今年のエンジン開発トークンを2016年のパワーユニットのパフォーマンスのために使用することができる。ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「我々は今後数レースや来シーズンだけでなく、今後数シーズンについて考えることができる」とコメント。「パートナーシップを更新するまで2年あるとしても、我々はトークン配分の価値を最大化する必要がある」「この決定、すなわち、2015年シーズン中の開発戦略には戦略的な考えがある」シリル・アビテブールは、ルノーは短期的なパフォーマンスを損なうことなく、余裕を持って2016年のために開発トークンを使用しないだけの十分な改善を今年果たしていると考えている。「我々は落ち着いたままでいる必要があると思う。間違っていないと信じている。シーズン中のエンジン開発のために慎重にオプションを想定し、2015年だけでなく、2016年にむけて正しいことができるように十分なパフォーマンスのステップをしていると考えている」「我々にはオプションがある。今年のエンジンを開発するか、もしくは来年のエンジン規約に前進をもたらのか、持っているリソースがどのように活用するか見ていかなければならない」