ルノーは、先週のヘレスでのプレシーズンテストでレッドブルに起きた問題を理解しており、パフォーマンスに自信を深めたと述べた。ルノーは今年、レッドブルとトロ・ロッソの2チームにパワーユニットを供給。昨年、メルセデスに対して不足していた10%のパワーを補うという仕事を課されている。
ルノーは、ヘレスでは改良したパワーユニットを用意したが、レッドブルはヘレステストでRB11のパワーユニットの交換を余儀なくされ、ERSにも問題を抱えた。それでも、ルノー・スポールF1のマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、新しいパワーユニットが正しい軌道に乗ったと確信している。「今週は生産的なテストができたし、我々の選んだ開発が正しい方向だったということが確認できた」とシリル・アビテブールは述べた。「トークンなどのレギュレーション確定が遅かったこと、また、様々な戦略オプションを何度も再考しなければならなかったことの重要性を考えれば、これは心強い結果だ」「確かにいくつかの問題はあった。だが、嫌なサプライズは何もなかった。大部分は我々がF1チームから発想を得て、最後の最後まで可能な限りの情報を得ようとして、全てのデザイン決定を押し進めたことによるものだ。必然的に、それはトラック上でいくつかの問題に見舞われることを意味する。しかし、我々はすべの問題を把握したし、いくつかは予想していたものでもあった。なので、何の妨げにもなっていない」 「他は違うプラン、タイヤスペック、燃料量で走行しているし、クルマのスペック等もある程度違う場合があるので比較はできない。だが、我々のパフォーマンスレベルはほぼ予想通りだ。我々はダイナモで非常に正確にそれを測定しており、トラック上の結果と一致していた」「しかし、クルマがメルボルンで変わるように、我々のパワーユニットも1カ月で大きく変わる。信頼性の面ではメルセデスがまだトップだが、我々はトロ・ロッソと良い1週間を過ごしており、次回はレッドブルともそれを達成したい」 今年のルノーのアグレッシブなアプローチを踏まえて、オペレーション責任者のレミ・タフィンは、ヘレスで走破したマイレージに満足していると述べた。 「今年はもう一度最初から全てをやり直し、新しくアグレッシブな目標を定めている」とレイ・タフィンは述べた。「今週はその第一歩だった。自分たちに課したほぼ全ての目標を達成している」 「主なゴールは、パワーユニットをパートナーのシャシーと一体化させ、悪さをする問題を取り除き、できる限り走行することだった。2チームで2,400km以上をカバーしており、この段階ではまずまず満足といえるだろう。特にトロ・ロッソがよく走ってくれていて、今シーズン達成しなければならないマイレージをこなしてくれている」 「いくつかの初期トラブルはあったが、それは我々が妥協せずに目標を定めたからだ。特にアグレッシブに取り組んでいる部分がエネルギーの貯蔵だが、バルセロナではパーツの限界を調べて、どこまでプッシュできるかを考えなければならない」「同様に、ウォーターポンプの問題も、ダイナモではなく、トラックでテストした比較的新しいパーツによるものだった。全力を尽くす必要があることは認識している。我々は走行から多くを学んでおり、同様のトラブル再発を避けるための対策を施した」
全文を読む