F1シンガポールGPを経て、レーシングブルズの来季ドライバーラインアップに大きな変化が生じる可能性が浮上している。角田裕毅とリアム・ローソンの両ドライバーは厳しい結果に終わり、レッドブルが2026年に向けた若手再編計画を加速させる中で、チームの構想から外れるとの見方が強まっている。
Sky Sportsの報道によると、チーム内ではアイザック・ハジャーの昇格を軸に、アレックス・ダンやアービッド・リンドブラッドら新世代の起用が検討されているという。今季の成績と評価の揺らぎが、角田裕毅とローソンのF1キャリアにどのような影響を与えるのか注目が集まっている。ローソンと角田裕毅の再コンビ案も浮上していたが…レッドブルでは、かつてマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして共に苦戦したローソンと角田裕毅が、レーシングブルズで再びタッグを組む可能性があると噂されていた。しかしSky Sports F1のサイモン・ラゼンビーは、そうしたプランが後退していると報告。「早い段階から、来季のレーシングブルズはドライバーを2人とも入れ替える可能性があるという噂を耳にしている」と語った。後任候補として名前が挙がっているのは、レッドブルの育成ドライバーでF2で頭角を現しているアービッド・リンドブラッド、そしてマクラーレンを離脱したアイルランド人ドライバー、アレックス・ダンだ。ハジャーは2026年にレッドブル昇格が有力視されており、これに伴いレーシングブルズの2枠が完全に入れ替わる可能性がある。ラゼンビーの同僚であるジェイミー・チャドウィックも「レッドブルは“次のフェルスタッペン”を探している」と指摘する。「彼らは“堅実なドライバー”ではなく、圧倒的な速さを持つ才能を求めている。現ラインアップを維持しても、マックスに0.1秒以内で戦える存在にはならない。だからこそ、若手を試すべきだ」と述べた。クラヴィッツ「ローソン+ダンのコンビ案も浮上」一方、Sky Sportsのテッド・クラヴィッツは、ローソン残留の可能性が完全に消えたわけではないと説明している。「チーム内ではリンドブラッドに対して“まだ早いのでは”という声もある。もう1年F2で経験を積ませる案も検討されている」と語った。その場合、2026年に向けてレーシングブルズはアレックス・ダンとリアム・ローソンのコンビを組む構想を描いているという。また、角田裕毅はホンダの支援を受けてアストンマーティンのリザーブドライバーに就任する可能性があり、来季からホンダがアストンにエンジンを供給する流れとも一致する。クラヴィッツは「ダンがスーパーライセンスを取得できるかが鍵」と強調した。「彼はF2でトップ3に入らなければならない。速くて攻撃的だが、安定感に欠ける。ライセンス条件を満たさなければ、そもそも起用できない」と述べた。一方でリンドブラッドはすでにFIAから特例を受けており、2026年のレーシングブルズの陣容はこの2人の動向にかかっている。レッドブル若手勢の評価が分かれる理由今回の報道は、レッドブルが2026年の新体制に向けて若手ドライバーの選別を加速させていることを示している。角田裕毅とローソンの“再タッグ構想”は後退したが、残り数戦で存在感を示せるかが、両者のキャリアを大きく左右するだろう。Source: F1 Oversteer / Sky Sports F1 Podcast
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