ローラン・メキースは、イギリスGP後にレッドブル・レーシングの新チーム代表兼CEOに就任して以来、4度のF1ワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンと密接に仕事をしている。フランス人のメキースは、フェルスタッペンが与える影響力は依然として過小評価されていると語り、レッドブル・レーシング公式YouTubeチャンネルの番組『Behind The Charge』でその見解を明かした。
「マックスがF1を含むシングルシーターのピラミッド全体に与えてきた、そして今も与えている影響を我々は過小評価していると思う。彼はクルマの中でも外でも、360度あらゆる面からF1を愛している。そしてそれが、多くの子どもたちにとって、昼も夜もレーシングカーを走らせることを夢見る根本的な理由なんだ」とメキースは語った。「マックスは彼らに、それをどうやって実現し、どうやって最高の存在になるかを示してくれている。彼がどれだけの“刷り込み”を与えたのか理解するには、おそらく何年も、もしかするともっと長い時間が必要になるだろう」以前、フェルスタッペンはクリスチャン・ホーナーの下で仕事をしていたが、レッドブル・レーシングはホーナーを解任し、その直後にメキースが後任として発表された。フェルスタッペンはメキースの影響について前向きに捉えており、GPblogなどに対して次のように語っている。「彼はとてもオープンマインドだ。僕たちの間のコミュニケーションはもっと良くなっていくだろうけど、これまでも本当にうまくいっている」メキースは現在、レッドブル・レーシングで難しい課題に直面している。この1年半でチームはライバルに対して後れを取り、マクラーレンが支配的な存在となり、コンストラクターズ選手権ではメルセデスとフェラーリもレッドブルの前に立ちはだかっている。フランス人のメキースには、チームを再び世界タイトル争いに引き戻すという使命が課せられている。