レッドブルとフェラーリのフロントウイングが論争になっているが、どうやらレッドブルのマシンはエンドプレートだけがたわんでいるわけではないようだ。レッドブルのウイングに対しては、マクラーレンやメルセデスGPからの圧力があったとされ、FIAはベルギーGPから新たな柔軟性テストを実施する。レッドブルとフェラーリが高負荷で曲がるエンドプレートを考案したとの疑いが持ち上がったため、FIAは、これまでの50kgの負荷から100kgに変更するとされている。
ホッケンハイムのあと、フェラーリのウイングがたわんでいる画像が広まり、フェラーリのチームエンジニアであるクリス・ダイヤーは「若干異なるフロントウイングの選択肢」を検討する予定だと述べていた。しかし、レッドブルはRB6にもっと複雑な構造を採用しているようだ。ジェンソン・バトンは「単にウイングがたわんでいるだけとは思えない」とハンガリーで述べた。実際にホッケンハイムで撮影された写真では、レッドブルのマシンはウイングやエンドプレートだけでなく、フロントノーズ全体がフェラーリを含むどのライバルよりも地面に近づいている。レッドブルがそれをどのように達成しているかは不明だが、F1イギリスGPのフリー走行3回目でセバスチャン・ベッテルが装着したプロトタイプがハンガーストレートで壊れたことが手掛かりになるかもしれないという。また、クルマのフロア前面が地面に向けてたわんでいるという説も持ち上がっており、特にリアフロアが曲がることにより、フロントウイングの高さに大きな影響を与えているとされている。「いろんな噂を聞いているよ。フレキシブル・フロアを含めてね」とBBCラジオで解説を務めるアンドニー・デビッドソンはハンガリーで述べた。