各国メディアは、イギリスGPはマーク・ウェバーからの“宣戦布告”だったとレッドブルのチーム内紛争を煽っている。チームメイトのセバスチャン・ベッテルに新しいフロントウイングを奪わながらイギリスGPに勝利したマーク・ウェバーは、レース後の無線で「ナンバー2としては悪くなかった」と語り、その後、脇役を務めることがわかっていたら2011年の契約にサインしなかったと述べていた。
このコメントを撤回するつもりはないのかと Guardian に質問されたウェバーは「もちろんだ」と明言し、レースの優勝は「オーストラリア的に答えるなら、ちょっとしたアッパーカットだ」と付け加えた。イタリアの La Gazzetta dello Sport は、ウェバーにとって日曜日のレースは「復讐」だったと報じた。スペインの El Pais は「彼はチームメイトのベッテルと戦うことを決意し、必要とあればチーム全体を敵に回すつもりだ」と報道。フランスの L'Equipe は、ウェバーが「宣戦布告」したと報じ、イタリアの Corriere dello Sport は、ウェバーは「セカンドドライバーだったことはなく、これからもならないだろう」と述べた。マーク・ウェバーは今年グランプリで3勝した唯一のドライバーのため移籍先には困らないとされ、サインしたばかりの2011年契約を破棄するという報道もある。「今週話し合いをすれば、来年もチーム留まることに十分満足するだろう」とウェバーは述べたが、その話し合いにベッテルが加わる可能性は低い。またウェバーは、ベッテルが海で溺れていれば助けるだろうと認めているが、彼がシルバーストン近くに彼が所有しているパブ "Stag Inn"などにベッテルを飲みに誘うのかという質問には「絶対に誘わない」と答えた。「(2週間後の)ドイツでドイツ国歌を聞きたくないね」今のところ、ベッテルは「ウィング・ゲート」騒動について沈黙を守っており、シルバーストンを去る前に「僕にも意見はあるけど、内緒にしておくよ」と語るにとどめている。