レッドブル・レーシングは、長年チーフエンジニアを務めてきたポール・モナハンが新たな契約に同意し、F1チームのもう1人のシニアメンバーの将来を確保したとAutosportが伝えた。レッドブルは、シニアスタッフの契約更新が間近に迫っていることから、レッドブルは2026年に始まる次期ルール時代に向けた人員補強を進めている。
チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイが来年第1四半期にチームを去ることを決めたことで、これらの詳細を整理する必要性がさらに高まっている。レッドブルの主要メンバーの多くはすでに将来が決まっており、テクニカルディレクターのピエール・ワッシェはライバルチーム、特にフェラーリが引き抜きに興味を示す中、今シーズン開幕前に新たな長期契約を結んでいる。また、ミルトン・キーンズに本拠を置くチームは最近、エアロダイナミクス責任者のエンリコ・バルボとパフォーマンス・エンジニアリング責任者のベン・ウォーターハウスの将来も確保した。情報筋によると、2005年シーズン開始時にジャガーチームを引き継いで以来チームに所属しているポール・モナハンが、長期にわたってチームにとどまる新契約に合意したという。次に調整が必要な契約の1つは、スポーツディレクターのジョナサン・ウィートリーの契約だ。ウィートリーは他チームへの移籍を模索しているようだが、レッドブル残留の可能性が高まっている。レッドブルによる主要テクニカルスタッフとトラックサイドスタッフの確保は、エイドリアン・ニューウェイの離脱にもかかわらず、レッドブルの成功を継続させるのに十分な堅固さを確保する計画の一環である。F1界の伝説的デザイナーがチームを離れる決断をしたということは、ピエール・ワシェがレッドブルでテクニカル以外の責任を担うことを意味し、ワシェはニューイ不在の将来に向けてチームが準備万端であることを強く主張している。先週末のイモラGPでワシェは「これまで、このクルマを℃遂げてきたのはチームの努力であり、一人の人間が届けてきたしたわけではない」と語った。「たとえ1人が離脱しても、我々はチームとして協力してクルマを届ける準備ができている。エイドリアンのような重要な人物がいなくなるのは残念だが、我々は確実にその準備ができていた。今年と来年、それを証明しなければならないと思う」