レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2025年にマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてカルロス・サインツJr.と契約する可能性を否定していない。現メルセデスのドライバーであるルイス・ハミルトンの加入によって、2025年シーズンに向けて売りに出されるサインツは、2週間前の虫垂切除術の影響に悩まされていたにもかかわらず、オーストラリアGPでの勝利で株を上げた。
サインツのパフォーマンスは、フェルスタッペンの現チームメイトであるセルジオ・ペレス、RBのダニエル・リカルドと角田裕毅と同じ、来季レッドブル・レーシングのセカンドシートを争う枠に彼を入れている。通算3勝目を挙げたサインツにとって、フェルスタッペンとの関係は、2018年にレッドブルのドライバープールを離れてルノーに移籍した重要な理由だった。レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、2015年にトロロッソ(現RB)でチームメートとして過ごした1年間を境に、二人の間には険悪さが増したと語っている。サインツのレッドブル復帰の可能性について質問されたホーナーは「あのようなパフォーマンスを見せられるとあらゆる可能性を排除することはできない」と認めた。「ただ、時間をかけたい。チェコは(日曜日に)妥協を強いられた部分があったが、シーズンは素晴らしいスタートを切っている。我々は必死に急いでいるわけではない」「カルロスは(2022年のイギリスGP以来)レッドブルを破った唯一のドライバーなので、彼は我々の宿敵のようだ」カルロス・サインツSnr.と会話するレッドブル・レーシング首脳陣ダニエル・リカルドは角田裕毅と似たようなペースダニエル・リカルドは、厳しい母国グランプリに耐え、開幕戦からノーポイントが続く苦しい戦いを強いられているが、チームメイトの角田裕毅は7位入賞を果たした。開幕3戦では角田裕毅がリカルドを明らかに凌駕しているが、ホーナーはリカルドは角田裕毅と「似たいようなペース」だったと擁護する。リカルドのパフォーマンスについてホーナーは「彼はタフな週末を過ごした。彼のレースはまだ見ていないが、裕毅と似たようなペースだったようだ」とコメント。「彼は(土曜日に)ラップタイムが認められず、厳しい1日だったので、彼を少しだけ励ましてあげたいと思う」リカルドにモチベーションが必要かと問われたホーナーは「彼は大物選手であり、必ず立ち直るだろうが、F1ドライバーというのは時に孤独なものだから、ちょっとした励ましは決して悪いことではない」と語った。リカルドが来季レッドブルのセカンドシートを獲得する可能性について リカルドが来季レッドブルのセカンドシートを獲得する可能性があることについて「それについて考えるのはまだ早い段階だと思う」と語った。「裕毅は非常に速いドライバーであることは分かっているが、我々はレッドブルで可能な限り最高のペアを作りたい思っている」「時には、プールの外にも目を向けなければならない。非常に速い失業中のドライバーが優勝した。特定のドライバーの市場はそれなりに流動的だ」