レッドブルF1 RB20の進歩は「目に見えない部分にある」とニューウェイ

レッドブル・レーシングは、エイドリアン・ニューウェイの天才的な技術のおかげでF1を席巻しているが、RB20の設計者であるニューウェイは、特に目立たない部分で進歩を続けなければならないと主張する。2023年にF1をほぼ完全制覇したことを考えると、多くの識者はレッドブルが今季は楽をし、勝利の方程式にほとんど変更を加えないだろうと予想していた。だが、エイドリアン・ニューウェイは、昨年メルセデスが採用したものの、最終的には廃棄した「ゼロポッド」デザインに近い、非常に明白なアップグレードを今季マシンであるレッドブル・RB20施し、彼らを驚かせた。このような印象的な変化はパドックでも話題になっているが、ニューウェイによると、新シーズンのスタートダッシュに最も貢献しているのは、マシンの皮の下にあるあまり目立たない要素だという。「見た目の変化は、それによって得られるパフォーマンスの変化よりもはるかに大きい」とニューウェイはF1 Nationのポッドキャストで語った。「当然、目に見える部分、多くの注目を集めた部分は、明らかに空力的な利点を追求している」とニューウェイは認める。「だが、みんなが気づいていないような、もっと微妙な部分が、おそらくもっと大きな利益をもたらしている」「マシンの基本的な構造は、RB18として始まったものの第3世代の進化だ」「ラジエーターを除けば、そこにはフロントサスペンション、リアサスペンション、ギアボックス、ケーシングのレイアウトなど、すべてが含まれている。つまり、RB20はRB18の3番目の進化形だ」レッドブルは昨年、マックス・フェルスタッペンが19勝、チームメイトのセルジオ・ペレスが2勝し、1レースを除くすべてで優勝した。しかし、シンガポールでフェラーリのカルロス・サインツに負けて全勝を逃したことが依然として不安であることは明らかだ。「我々達成しようとしてきたのは、あらゆるサーキットに適度に適したクルマだ」とニューウェイは認めた。「通常、昨年我々がアドバンテージをあまり得られなかったサーキットは、最大のダウンフォースが発生するストリートトラックだった」「シンガポールでは、明らかに、少々大失敗をして、達成できたパフォーマンスを下回ったことは有名だ。もう少しうまく行動できていれば、間違いなく表彰台を獲得できたはずだ」「それらのサーキットはおそらく我々のアドバンテージが少ないサーキットであるというのは確かに真実だ。しかし、我々が彼らに悲惨な結果を与えない限り、おそらくそれで十分でだろう」