レッドブル・レーシングは、ウィリアムズのドライバーであるアレクサンダー・アルボンのF1の将来についての優先交渉権の獲得に動いているとAutosportが報じている。アルボンはここ数週間、将来について激しい憶測の対象となっており、セルジオ・ペレスの後任としてレッドブルに移籍するとの報道があったほか、ルイス・ハミルトンの2025年のフェラーリへの電撃移籍で空席となったメルセデスのシートに関する報道もある。
レッドブルがアルボンに2025年からの複数年契約を提示したという報道もあるが、それは正確ではないと考えられている。だが、Autosportは、アルボンの元所属チームであるレッドブル・レーシングが27歳のアルボンの優先交渉権を確保しようとしていると伝えている。アルボンが同意すれば、ウィリアムズとの現行契約が満了した後、レッドブルが2026年からアルボンをチームに戻す選択肢を持つことになる。他にアルボンを獲得したいチームが現れた場合、レッドブルに伺いを立てる必要がある。それはアルボンにとって、トップチームへの復帰に一歩近づく有利な選択肢となる一方で、ハミルトンの電撃移籍によって大きく開かれてしまったシリーシーズンのマーケットでの彼の行動の余地を制限することにもなる。ウィリアムズ2024シーズンローンチで、自分の将来について話し合いがあったかと質問されたアルボンは「その件に関する質問や一般的な話がすでにあったということなら、僕はそれを否定することになるだろう」と語った。「でも、正直なところ、それは個人的に僕の専門分野ではありません。マネジメントとか、そういうセクションのことだ」「僕の関心はドライビングにある。僕の立場で言えば、このFW46がどのように発展していくのかとても楽しみだ。バーレーンやその後の4、5、6レースでマシンの感触を確かめたいし、チームとしての進歩を実感したいと思っている」「僕はウィリアムズに全力を注いでいるし、そこが自分の居場所だと考えている。長期的な将来について考えているし、僕にとっては進歩の速度も非常に重要なんだ」「時間が解決してくれるだろう。それがある意味で僕の短絡的な見方だ。もちろん、物事が大きく動いていることはご存じだろうし、いろいろな噂が飛び交っていることもご存じだろう。でも、それが僕の現状だ」「僕は自分のピークに近づいていると感じている。常に改善すべき点はあるし、まだ改善すべき領域もある。でも概して、今の僕の経験と現状では、表彰台を獲得し、優勝争いができるマシンにふさわしいと感じている。そしてそれは、自分自身をどう見ているかということに正直になっているだけなんだ」「何よりも、僕はそのチームがウィリアムズであることを望んでいるし、そこに僕のすべての仕事とすべての努力を注いでいる」「特にドライバー市場を見ていると、チームが25年と26年に同じドライバーを欲しがっていることは明らかだ。そのように展開している見える。それについて見てみよう」アルボンの最後の発言は、F1がシャシーとパワーユニットのレギュレーションを一新する2025年から2026年にかけて、多くのチームが一定のドライバーラインアップを求めていることを示唆している。ウィリアムズのチーム代表であるジェームス・ボウルズは、アルボンが2025年もチームと契約していることを認めている。しかし、もし来年に適切なオファーが来た場合、アルボンの邪魔をするのかと質問されたボウルズは 「万が一そのような決断が下されたらね。短期的なことではなく、チームの長期的な目標のために正しい決断をしたと、自分の中ではっきりしているからだ」2025年の契約が、他を探す可能性を排除するものなのかどうか質問されたアルボンは「見てみよう。時間が解決してくれるだろう。でも、私の焦点は2024年にある。そういうことにしておこう」と答えた。「本当の焦点は、2025年に向けて確実に前進することだ。ええ、それが本当のところだ」「現実的には、チームと一緒にいたいと思っている。チームが僕の望むような状態になれば、長期契約になるだろう。このまま行くか、何もしないかだね」アルボンは以前、ピエール・ガスリーの後任としてアルファタウリから昇格し、2019年のルーキーシーズン途中にレッドブルに加入。マックス・フェルスタッペンに対して苦戦を強いられ、2020年末までチームに在籍したが、ペレスのためにシートから外された。アルボンはその後、ウィリアムズで力強い2022年と2023年のキャンペーンでキャリアを再構築し、昨年のグローブチームのF1ランキング7位浮上に貢献した。
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