レッドブルのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、リアム・ローソンがF1での最後のレースを走ったわけではないと明言した。ローソンは、アルファタウリで負傷したダニエル・リカルドの代役を務めた5つのグランプリで見事なパフォーマンスを見せたが、先週末のカタールでの最後のグランプリでは自分のパフォーマンスに失望したと感じていた。
リカルドは8月のオランダGPのプラクティスでクラッシュし、左手小指の中手骨を複数箇所骨折していたが、現在は回復している。次戦アメリカで2度目の復帰を目指すことになる。ローソンは、週末にオースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでレッドブルとアルファタウリのリザーブ任務に戻り、その後、チャンピオンになる可能性のあるスーパーフォーミュラの最終戦に向けて日本に飛び立つ予定だ。「彼は素晴らしい仕事をした」とホーナーはローソンの5レース参戦について語った。「走行距離ゼロのマシンで飛び込んだが、グランプリドライバーとして十分な結果を残した。彼の仕事ぶりは我々の注目を集めている」「彼がこの5レースでやったことを考えれば、F1での最後のレースになることはないと確信している。彼は将来的にチャンスを得るに値することを証明した」ローソンはオースティンでリザーブドライバーの役割を果たすが、日本での活躍が期待される。ランキングトップの宮田莉朋に8ポイント差をつけてスーパーフォーミュラ最終戦の鈴鹿に臨む。「タイトル獲得は僕にとってとてもとても重要だ」とローソンは語った。「特にカタールでの週末の結果を考えれば、僕のキャリアに大きな影響を与える助けになると思う」ローソンは、暑さと湿度で体力を消耗し、多くのドライバーが体調不良に陥るという過酷なコンディションであったものの、ロサイル・インターナショナル・サーキットで17台中最下位という結果に終わった。ローソンはシンガポールGPで9位入賞を果たしており、アルファタウリのドライバーとしては今季最高の成績を残している。将来のF1シート獲得の可能性について、ローソンは「この時点(カタール)まで、レースはかなりうまくいっていた」とコメント。「でも、間違いなくその役には立たなかった。こんな形でレースを終えるのはかなり残念だ」