レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスがマックス・フェルスタッペンに苦戦したカタールGP後、チームにはF1のライバルであるメルセデス、フェラーリ、マクラーレンのようなドライバーコンビはもはや存在していないと認めた。3連覇を達成したばかりのフェルスタッペンが主役となったカタールGPでは、チームメイトのペレスはピットレーンスタートから10位まで順位を上げたものの、6回にわたってトラックリミットを超えたとして5秒加算のペナルティを3回科せられた。
ペレスの苦戦が続く中、レッドブルのチーム代表であるホーナーは、アメリカ、メキシコ、ブラジルGPのトリプルヘッダーに向けて自信を取り戻すために「基本に立ち返る」必要があると語った。しかし今のところ、レッドブルはマクラーレン(ランド・ノリス/オスカー・ピアストリ)、フェラーリ(シャルル・ルクレール/カルロス・サインツ)、メルセデス(ルイス・ハミルトン/ジョージ・ラッセル)のような、シーズン序盤には頼ることができた互角に戦えるドライバーコンビを失ったと考えている。「我々のようなクルマでは、彼はおそらく自分自身にプレッシャーをかけていると思う」とホーナーは語った。「我々にとって最も重要なことは、(ドライバーズとチームの)両方のチャンピオンシップに勝つことだ。我々はそれを達成した」「そして、その次のベストはドライバーの1位と2位を両方獲得することだ」「メルセデスにはペアがいて、マクラーレンにはペアがいて、フェラーリにはペアがいて、それぞれのドライバーの間で非常に緊密な関係にあることがわかる」「我々もシーズン序盤はそうだった。しかし、シーズンが進むにつれて、それはより多様になってきている」「とにかく、チェコを彼ができる最高の状態に戻す必要がある」ホーナーは、現在のペレスの足かせになっているのは、フィジカル面よりもむしろメンタル面だと考えている。ペレスはメンタルコーチを雇ったことを明らかにしている。ペレスが2024年までの契約を結んでいるため、ミスマッチなドライバーコンビを来年に持ち越すことを懸念しているかと尋ねられたホーナーは、「フラストレーションは、チェコの能力を知っていることだ」と付け加えた。「もちろん、昨年と今年はコンストラクターズ選手権に大きく貢献した。我々は、彼がそのフォームを見つけることを切に望んでいる。チームとしては彼が必要なんだ」というのも、予想通り来年もグリッドがコンチェルティナ(協調)していくのであれば、ふたりのドライバーが最高のパフォーマンスを発揮する必要があるからだ」「大きく分裂する余裕はない。もし来年もグリッドが変動するようなことがあれば、両ドライバーが最高のパフォーマンスを発揮する必要があるからね」ホーナーは、レッドブルが来年早々にもドライバーラインアップを変更する可能性が取り沙汰される中、ペレスを助けるために「可能な限りのサポートをする」と主張した。
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