セルジオ・ペレスのレッドブル・レーシングでの将来は引き続き関心を集めているが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーはペレスが2024年もチームに残ることを再確認した。開幕4戦で2勝を挙げるなど2023年シーズンは好スタートを切ったものの、33歳のペレスは調子の低下に見舞われた。予選での不振がレースでの不調につながり、ペレスはチームメイトのマックス・フェルスタッペンから125ポイントもの差をつけられた。
ペレスは最近のレースでやや調子を取り戻し、ハンガリーで3位、ベルギーで2位を獲得している。しかし、ダニエル・リカルドがアルファタウリからF1グリッドに復帰して以来、メキシコ人ドライバーへのプレッシャーは高まっている。レッドブルのサードドライバーとなったリカルドはイギリスGP後のタイヤテストで印象的な走りを披露。そのパフォーマンスによってレッドブルはリカルドがグリッドに復帰する準備ができていると確信し、チームはニック・デ・フリースを降ろしてリカルドと後退することを決めた。8度のレースウイナーであるリカルドがレッドブルへの復帰を望んでいることを隠していない一方で、ホーナーはチームがペレスを降ろすつもりはないと明言した。「我々には契約がある」とホーナーはSpeedcafeに語った。「しかし、我々にとってそれは常に良いことだ…以前のアルファタウリとトロロッソの全体的な目的は、レッドブル・レーシングの潜在的な候補者としてドライバーを訓練することであった」「だから、ニックがレッドブル・レーシングの候補になるとは思えなかった。そうなると、このまま続けることに意味があるのかという議論になる」ペレスは昨年のモナコGP後にレッドブルと2年間の契約延長にサインしており、現在の契約は来季末まで続くことになる。とはいえ、レッドブルはいくつかの決断を迫られている。リカルドはアルファタウリにレンタル中だが、これは2024年まで延長される可能性がある。角田裕毅は1年契約で、リアム・ローソンはF1シートに飛び乗るチャンスを待っている。「2025年のための選択肢があるのはいいことだと思う」とホーナーは語った。「つまり、マックスは28年まで決まっている。チェコの契約は来年末までだ。もしチェコが結果を出せば、我々はチェコを使い続けるだろう」「理由が何であれ、彼がそうしなければ、そのあとは…だが、それはアルファタウリのドライバーだけに限定されるものではない。ピットレーンの上下にはレッドブルのクルマを運転したいドライバーが大勢いるからだ」