元F1ドライバーのマーク・ウェバーは、レッドブルが自動車メーカーのチームとして運営されていれば、その成功は「もっと称賛されるかもしれない」と考えている。2023年カナダGPでマックス・フェルスタッペンが優勝し、レッドブルがF1世界選手権通算100勝目を達成した。この偉業は、73年にわたるF1世界選手権の歴史の中で、フェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズ、メルセデスの4チームしか成し遂げていない。
2009年中国GPでセバスチャン・ベッテルが当時のチームメイトであるウェバーを抑えて優勝して以来、14年という短期間でこの偉業を達成したレッドブルは、1979年から1997年までの18年間で100勝を達成したウィリアムズに次いで、F1で最も早く100勝を達成したチームとなった。 レッドブル、マクラーレン、ウィリアムズの3チームは、その歴史のある段階において実質的にファクトリーチームであり、レッドブルは2026年からフォードと共同でエンジンを生産することになっている。レッドブルは、F1参戦者としてこれまで18年間活動してきた初期の頃、エナジードリンク会社でであるレッドブルのオーナーは、派手なマーケティングキャンペーンやイベントを企画するのが好きだったため、単なる「パーティーチーム」にすぎないという評判を払拭するのに苦労した。レッドブルが2009年に勝ち始めて以来、この状況は大きく変わった。ベッテルが2008年イタリアGPで当時トロロッソと呼ばれていたジュニアチームで優勝した1シーズン後だった。特に2006年からエイドリアン・ニューウェイを起用したことで、2010年から2013年までの4年間で4冠を達成し、現在はマックス・フェルスタッペンがチームを率いて、そのポジションを取り戻した。ウェバーはレッドブルの物語を「F1の偉大なサクセスストーリーの1つ - そうでなければならない」と考えている。「もしメーカーだったら、もっと賞賛され、悪評を集めていたかもしれない」と2007年から2013年までレッドブルドライバーを務めてF1レースで9勝を挙げたウェバーは語った。「本質的には、コンストラクターズタイトルとドライバーズタイトルを獲得し、世界選手権のために美しいF1マシンをエンジニアリングし、さまざまな意味で圧倒的な存在となるために素晴らしい仕事をしてきた、とてつもない個人と人々で構成されたチームであることに変わりはないからだ」「だから、それを可能にした彼らの能力は偉大なサクセスストーリーだと思う」「ミルトン・キーンズのインフラやスタッフなど、彼らがこのスポーツに注いできたことは、それらの証明でもある」「従業員や人々、そしてこのスポーツに対する彼らの強いコミットメントは、どこにも引けを取らないとは言わないが、とても素晴らしいものだ」「多くの人が来ては去っていった。そのなかで、彼らは2つのチームでやってきた。レッドブルがこのスポーツに注ぎ込んだ雇用のレベルは本当に並外れたものだ」