>レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、チームの圧倒的なポイントリードな、すでに2023年のF1両タイトルを手中に収めたことを意味するとの主張を軽視している。昨シーズン、数ラウンドを残して両タイトルを獲得したレッドブルは、さらに他を圧倒する競争力をみせており、今年開催された7レースすべてを制覇している。
すにで4回のワン・ツー・フィニッシュを記録しているレッドブル、コンストラクターズチャンピオンシップで135ポイントのリードを築くと同時に、ドライバーズランキングではマックス・フェルスタッペンが、レッドブル以外のライバルであるフェルナンド・アロンソに対して71ポイントという圧倒的な差を保っている。しかし、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの健全な立場を当然のこととは考えておらず、レッドブルは今後も各ラウンドに臨むことに引き続き重点を置いていると述べた。「そんなことを言う人が必ずいる」とホーナーはAutosportに語った。「何が起こるかわからない。今のところ、両選手権は本当に健全な状態にあると思う。我々は今、モントリオールに集中しており、100回目の勝利を目指して取り組んでいる」「そのあとはホームレースのオーストリア、そしてもうひとつのホームレースであるシルバーストーンだ。それが延々と続き、次から次へとイベントがあるので、あまり先のことを考えることはできない」レッドブルは、2010年から13年まで4年連続でダブルタイトルを獲得したが、2014年にV6ターボハイブリッドエンジンに変更したことで、メルセデスに振り回されることになった。メルセデスが8年連続でコンストラクターズチャンピオンを獲得するという記録的な快挙を成し遂げたのに対し、レッドブルはしばしばキャッチアップや散発的な勝利のために奮闘することが多かった。しかし、2021年に技術ルールにわずかな調整が加えられたことで、フェルスタッペンがルイス・ハミルトンを抑えてドライバーズチャンピオンに輝き、昨年レギュレーションが見直された際にはレッドブルが両チャンピオンを独占した。レッドブルがF1のベンチマークチームに返り咲く中、ホーナーは、その運命を覆すために舞台裏で行われた作業を過小評価すべきではないと語る。「我々は7年間、勝てるポジションに戻ろうと努力してきたし、負けることは苦痛だった」とホーナーは語った。「このポジションを得るために、我々は非常に努力してきたと思う」「チーム全体がひとつのユニットだと思う。マックスだけではなく、チーム全体が非常に高いレベルで機能しているからこそ、驚異的なクルマが生まれている」「我々には2人の素晴らしいドライバーがいるし、マックスはドライバーとして進化し続けている。彼はますます磨きがかかっており、マシンの中で発揮される能力は本当に素晴らしい」ホーナーは、レッドブル陣営が頂点に立つまでの間に遭遇した困難な時期が、現在の成功をより高く評価するようになったと付け加えた。「我々はそれをとても誇りに思っている」とホーナーは強調した。「そこにいて、落ち込んで、またそこにいるために戦った。チームのメンバー全員がこのパフォーマンスにおいて非常に重要な役割を果たしている。F1は世界で最も競争の激しいスポーツの1つであり、我々がこのレベルで活動していることは祝うべきことだ」