レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、長年アルファタウリのF1チーム代表を務めてきたフランツ・トストの退任は「円満」だったと語る。アルファタウリは、フランツ・トストが2023年限りでチームプリンシパルを辞任し、フェラーリでスポーティングディレクターを務めているローラン・メキースが後任を務めることを発表。また、元FIA幹部ピーター・バイエルがチーフ・エグゼグティブ・オフィサー(最高経営責任者)として2023年末にチームに加わることも発表された。
しかし、わずか1ヶ月前、チームがトロロッソを名乗っていた2006年からチーム代表を務めいるフランツ・トストは、今後数年間はその職に留まることを示唆していた。「私に定年はない」とフランツ・トストはオランダのFormule 1に語った。「しかし、100%確実なのは、70歳になったら、もうピットウォールにいないことだ」この状況の変化は、ディートリッヒ・マテシッツの時代を強く意識したオーストリア人のトストとマルコが、レッドブルの新チーフであるオリバー・ミンツラフと対立しているという噂に関連していると考える人もいるかもしれない。木曜日に80歳になるヘルムート・マルコは、水曜日にザルツブルクでレッドブルCEOで48歳のオリバー・ミンツラフに会った。「オリバー・ミンツラフとはハンガー7で友好的な会話をした」とヘルムート・マルコはOsterreich新聞に語った。「私はその場にいて、フランツも同席した」「トストは年末まで残り、その後はアドバイザー的な役割に移行する予定だ」とヘルムート・マルコが、フランツ・トストの後を追ってすぐに退社するという噂もある。「今のところ、問題はない」とヘルムート・マルコは言った。「世界選手権で優勝して、それから考えよう」。明らかなことは、メキースの辞任がフェラーリにとって大きな打撃であることだ。フェラーリの新しいボスであるフレデリック・バスールは、45歳のフランス人が別の仕事を探しているという噂を一蹴した。「不幸な人がいることと、去っていく人は別物だ」とバスール氏は3月に語った。「キーパーソンがチームを離れることはないと思う」