レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、チームが2023年のF1バーレーンGPを制した後、「退屈な1年になっても構わない」としながらも、より厳しい競争がやってくるだろうと語った。ディフェンディングチャンピオンのマックス・フェルスタッペンは、ポールポジションからレースをコントロールし、真の脅威に直面することなく、後続に約12秒差をつけてバーレーンでの初勝利を飾った。
チームメイトのセルジオ・ペレスは、フェラーリのライバル、シャルル・ルクレールが電子制御システムの不具合で39周目にリタイアしたことに助けられて2位でフィニッシュし、レッドブルは1-2フィニッシュを飾った。ペレスは表彰台に上ったフェルナンド・アロンソに27秒の差をつけた。RB19の圧倒的な強さを目の当たりにして、早くも2023年のF1シーズンは退屈なものになるのではと心配されている。しかし、ヘルムート・マルコはそんな心配は無用だとし、レッドブルは残りのレースでそう簡単にはいかないだろうと考えている。「退屈な1年になるのは構わないが、そうなるとは思っていない」とヘルムート・マルコは語った。「たった1つのレースであり、摩耗しやすいターマックのため、特殊なレースでもある」「すべてのレースが違う。例えば、ジェッダ(第2戦サウジアラビアGP)はもっと速いし、他のチームも同様にクルマを開発するだろう。彼らは眠っているわけではない」ジェッダのより滑らかなアスファルトとその流れるような性質は、レッドブルに対する新型フェラーリのトップスピードのアドバンテージに適しているはずだ。同様に、マルコはモンツァでもフェラーリが優位に立つと見ている。「今のところ、フェラーリは最速のエンジンだと思う。だが、最速のエンジンであっても信頼性がなければ、何の役にも立たないだろう?」「だが、そうだね、トップスピードがそうなんだから、それに対応しなければならない。また、モンツァのようなサーキットに来たら、どうなるか起こるか見てみよう」レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたテストとレースで得られた1つのデータしかないことから、彼のクルーは「何も当たり前のことはいないと考えている」と述べた。「2つ、3つのサーキットを経験すれば、自分たちのクルマと対戦相手の長所と短所をよりよく把握できるようになるだろう」メルセデスのドライバーであるジョージ・ラッセルは、レッドブルが23戦全勝する可能性と発言したことについて、ホーナーは「23レースはマラソンであり、キャンペーン期間中に一貫性を保つことが重要だ」とコメント。「バーレーンGPは素晴らしいスタートだった...しかし、ライバルたちがこれからのレースで猛反撃してくることは十分に予想されることだ」