レッドブル・レーシングのF1チーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、F1バーレーンGPでアストンマーティンが設計思想に忠実なクルマでレッドブルの最敵となったのを見るのは「お世辞」だと語る。アストンマーティンは、元レッドブルのエアロダイナミクス責任者であるダン・ファローズをテクニカルディレクターに迎え、昨年のレッドブルとコンセプトが似ている2023年のチャレンジャーを発表した。
プレシーズンテストでは、アストンマーティンがAMR23で野心的な空力目標を達成したことが確認され、バーレーンGPでは、フェルナンド・アロンソがルイス・ハミルトンのメルセデス、カルロス・サインツのフェラーリを抜いて、移籍後初のレース週末で3位表彰台を獲得した。この結果、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは「表彰台に3台のレッドブルが乗った」とコメントし、チーム代表のホーナーもアストンマティンが自社のマシンに似ていることに言及した。ダン・フォロウズをアストンマーティンに行かせたことを後悔しているかと聞かれたホーナーは「いいや、我々には素晴らしいチームがあるからね」と語った。「何事も進化しなければならないし、止まっているものはない。あのクルマが我々のクルマに似ているのはお世辞だと思うし、3人が表彰台に立つのを見るのは素晴らしいことだ」クリスチャン・ホーナーは、2022年シーズンを7位で終えたアストンマーティンの躍進は、ミッドフィールドにとってトップ3入りがもはや不可能なことではないことを示していると語る。「すべてのチームに対して、それが可能であることを示したと思う」とクリスチャン・ホーナーは説明する。「彼らは明らかに冬の間にいい仕事をした。模倣は最大のお世辞と言われるが、我々の古いマシンがこれほどうまくいくのを見るのはいいことだ!」「このマシンのオペレーティングウィンドウは非常に狭く、トップ3のどのチームも自分たちのテーマを開発しているように見える」「あるチームが我々のテーマを採用し、それが利益をもたらしたので、ある時点で収束すると思う。シーズン中にそれが起こる可能性がある」クリスチャン・ホーナーは、アストンマーティンがバーレーンでは優勝したマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの圧倒的なレッドブルに次いで2番目に速いチームだったと感じ、アロンソがハミルトンとサインツをオーバーテイクするのを楽しんでいたと述べた。「彼らはレースでとても強く見えた」と彼は付け加えた。「フェルナンドがあそこにいるのを見るのは楽しかったし、40代の人たちに、まだオールドボーイは生きているんだという希望を与えることができた」「彼はとても良いレースをした。彼はまだ競争力があり、アストンは良いクルマに見える」