レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーと務めるヘルムート・マルコは、ジェームス・ボウルズが去ったことでF1のライバルであるメルセデスF1の雰囲気は「かなり緊張をはらんでいる」と主張した。メルセデスF1で戦略ディレクターを務めていたジェームス・ボウルズは、2022年末に辞任したヨースト・カピートに後任としてウィリアムズF1にチーム代表として加入した。
43歳のジェームス・ボウルズは、2014年から2021年の間に8回連続でコンストラクタータイトルを獲得するなど、前代未聞のF1を制覇した最近のメルセデスF1の中心人物だった。 メルセデスF1のチーム代表だるトト・ヴォルフは、ジェームス・ボウルズの去就はチームの了解を得ていると強調したが、Sport1.deのインタビューに応じたヘルムート・マルコは、そうではないことを示唆した。ウィリアムズF1が事実上メルセデスのBチームとなることを恐れているかと質問されたヘルムート・マルコは「いや、私はまったく違う情報を持っている」と語った。「ボウルズは自分の意志で出ていき、優秀なエンジニアも連れて行ったと言われている。私の情報筋によると、それによてメルセデスの雰囲気はピリピリしている」ヘルムート・マルコは、ジェームス・ボウルズの退団がメルセデスF1に直接的な悪影響を与える可能性があると考えているが、それでもメルセデスF1が2023年のレッドブル・レーシングにとって最大の脅威になると確信している。「いずれ分かることだ」とヘルムート・マルコは続けた。「しかし、私はメルセデスがタイトル防衛のための最大のチャレンジャーになると信じている。昨年、メルセデスF1は、コンストラクターズ選手権で3位に転落し、非常に厳しいシーズンを過ごしたが、2023年にタイトル争いに復帰することを目標としている。ジョージ・ラッセルは、2016年以来、シーズンを通してルイス・ハミルトンを破った初のチームメイトとなり、2022年のチーム唯一の勝利を収めた。