レッドブルF1は、フォードとの提携をニューヨークで開催する2023年F1マシン『RB19』で発表すると噂されている。近い将来、2つの自動車メーカーがF1参入の構えを見せている。そのうちの1社はもはやポルシェではないようだ。同じフォルクスワーゲン傘下の自動車メーカーであるアウディが2026年からの新F1エンジンルールにサインしている。
ポルシェは、レッドブル・レーシングとの提携交渉に失敗し、ウィリアムズF1との代替契約の噂も的外れだったとみられている。レッドブル・レーシングは、その有名な独立性を失うことに尻込みしていたが、現在はフォードと協力して新しいレッドブル・パワートレインズの運営を行うことで別の道を歩んでいる可能性がある。フォードの噂をさらに強めるのが、レッドブルが2月上旬にニューヨークで2023年のF1キャンペーンを開始することを決定したことだ。姉妹チームのスクーデリア・アルファタウリが、レッドブルのアパレルブランドを宣言するために2023年F1マシン『AT04』のカラーリングをニューヨークで開催されるファッションウィーク(2月10日~15日)に合わせて2月11日にニューヨークで披露するという計画はマーケティング的にまだ理解できる。しかし、レッドブルはその1週間前の2月3日に2023年の「シーズンローンチ」をニューヨークで開催することを発表。F1にとってアメリカが重要な市場であることは間違いないが、それ以上の意味あいを探るとすれば、フォードとの提携発表が信ぴょう性をオブてくる。そして、近い将来、F1に参入する第2のアメリカの自動車メーカーはゼネラルモーターズ(GM)かもしれない。というのも、F1参戦を目指すアンドレッティとチームを結成するキャデラックは、2026年のF1エンジンを単独で開発するというよりも、おそらくアルピーヌ・ルノーとの間でエンジンのブランド変更契約を結ぶと考えられているからだ。GMのマーク・ロイス社長は、「我々はあるサプライヤーとエンジンに関する契約を結んだ」と確認した。「もし進めば、我々のノウハウの多くを持ち込んで、将来のための開発も行うことになる」。FIA会長のモハメド・ビン・スレイエムは、キャデラックとGMをグリッドに迎え入れることを熱望している。2023年のモンテカルロ・ラリーで、「週末のマイアミ・レースで、マリオとマイケル・アンドレッティに話をした」とAuto Motor und Sporに語った。「そのとき、我々ははっきりとした答えを出した。我々はメーカーを望んでいる。我々はアンドレッティに、彼らが真剣に取り組むのであれば、一緒に仕事をするようにと伝えた。我々はそれを奨励し、彼らはそれを実現した」「GMのようなメーカーに、いったいどうやってノーと言うことができるだろう?」「さらに2チーム増やすことができる。それがルールだ。もし、それらが信頼に足るチームで、ビジネスとしてやっていけるのであれば、新しいチームが入ってくることを認めるべきだろう」。そして、モハメド・ビン・スライエムは最後に「早ければ来週にも、別のメーカーが2026年のエンジンレギュレーションにサインするかもしれない」と含みを持たせた。
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