レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンからファステストラップの1ポイントを奪うためだけにセルジオ・ペレスをピットインさせて表彰台を犠牲にするのは“残酷”だったと考えている。レース終盤、セルジオ・ペレスは3番手を走行しており、ルイス・ハミルトンは2番手でファステストラップを記録していた。
マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンのタイトル争いは非常に緊密となっており、今シーズンの特徴の1つとして、メルセデスとレッドブルが2人目のドライバーを使用してライバルのファステストラップを潰すというものがある。際たる例はF1イギリスGP。セルジオ・ペレスは10位を走行してさらなる順位アップを目指していたが、レッドブルはルイス・ハミルトンからファステストラップを奪うためにポイントフィニッシュをあきらめるように命じた。日曜日のF1アメリカGPのレース終盤、セルジオ・ペレスは、4番手のシャルル・ルクレール(フェラーリ)に対してフリーストップまで間隔を空けることができておらず、彼にソフトでのファステストラップ狙いを命じていれば、ペレスは表彰台を逃していたことになる。また、セルジオ・ペレスは、体調不良に加えて、1周目からドリンクシステムが故障して脱水症状に苦しんでいた。クリスチャン・ホーナーは、ルイス・ハミルトンから1ポイントを奪うためだけにセルジオ・ペレスに表彰台を諦める求めることはあまりに残酷だと同意する。セルジオ・ペレスにファステストラップを狙わせなかった理由について質問されたクリスチャン・ホーナーは「チェコをピットインして表彰台から外すのは残酷だっただろう」と語った。「ルクレールはあまりに後ろに近づきすぎていた。チームの集合的な立場では、チェコがポイントを獲得したほうがよかった。それが我々のやったことだ」F1アメリカPGでのセルジオ・ペレスの3位は、2回連続の表彰台フィニッシュであり、レッドブル・ホンダとしてコンストラクターズ選手権で重要な役割を果たすときに生まれた。クリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスが体調不良というなかで結果を出したことは印象的であり、現在、彼がRB16Bを乗りこなしていることを示していると語る。「彼がレースを管理した方法で、彼の自信が高まっているのを見ることができた」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports F1 に語った。「2戦連続の表彰台だ。彼のホームレースが近づいている。彼は我々にとって重要な今年のこの時期に彼のフォームを見つけている」
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