レッドブル・ホンダF1は、タイトル争いを繰り広げているマックス・フェルスタッペンのために2022年F1マシン『RB18』に焦点を移行せずに今季マシン『RB16B』の開発を継続していくと断言する。レッドブルとホンダF1の冬の間の開発により、2015年にレッドブル・レーシングに移籍して以来初めて、マックス・フェルスタッペンは、今シーズンのタイトルをかけてメルセデスに挑戦できるマシンを持っているように見える。
レギュレーションによって、2021年F1マシンは大幅に凍結され、変更できる部分は制限されたため、このような勢力図の変化は予想されていなかった。そのため、多くのチームはすでにレギュレーションが抜本的に変更になる2022年に焦点を当てているが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンのタイトル獲得のチャンスを“傷つけない”ために同じことはしないと語る。「彼は初めてワールドチャンピオンになることができるマシンを手に入れているので、マックスのためにそんなことをすることはできない」とヘルムート・マルコは grandpx.news に語った。今年は2020年よりも良いクルマを持っていたにもかかわらず、レッドブル・ホンダF1は今年もメルセデスの後塵を拝しており、ルイス・ハミルトンが開幕戦3レースで2勝を挙げている。F1ポルトガルGPでのルイス・ハミルトンの勝利は快適なものだったが、レッドブル・ホンダの方が速いマシンであることを示している瞬間があった。マックス・フェルスタッペンはトラックリミット違反によってポールポジションとファステストラップを逃している。次戦F1スペインGPが開催されるカタルニア・サーキットの特性は、アルガルベ・サーキットと類似しており、ヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダがメルセデスとのギャップを縮められると楽観視している。「厳しいチャンピオンシップだ」とヘルムート・マルコは付け加えた。「バルセロナはポルトガルに似ているので、そこで反撃できることを願っている」開幕3戦を終え、上位勢だけでなく、グリッド全体での序列はまだやや不明確だ。レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、強風があり、路面がグリップに欠けていたポルトガルの状況によって、それを理解することがはるかに困難になったと考えている。クリスチャン・ホーナーは、はるかに知識の多いトラックであるバルセロナで状況がより明確になり始めると考えてる。「我々は徐々にマシンの長所と短所の全体像をつかんでいる」とクリスチャン・ホーナーは語った。「ポルトガルの状況は非常に異常だったので、バルセロナで標準的なレースをすれば、もっと多くのことが分かるはずだ」