マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダが2021年のF1世界選手権でタイトル争いに加われなかった場合、パフォーマンス条項によってレッドブル・ファミリーを自由に離れることができる。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコがその条項の存在を認めた。将来のF1ワールドチャンピオン候補と目されるマックス・フェルスタッペンだが、フルシーズンを通してルイス・ハミルトンとタイトルを争えるF1マシンを手にしたことはまだない。
17歳でトロロッソからF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッペンは、2016年にレッドブル・レーシングに移籍した初レースでの勝利を含めてこれまで10勝を挙げており、次のステップはドライバーズチャンピオンを争うことであることは明らかだ。今年、マックス・フェルスタッペンはF1で7シーズン目を迎えるが、レッドブルとホンダF1はメルセデスに真っ向から挑戦することなく年月は刻々と過ぎている。メルセデスF1は、ルイス・ハミルトンと2021年をカバーする1年契約しか結ばなかった。チームメイトのバルテリ・ボッタスも1年契約であり、2022年にメルセデスF1は、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルという若手コンビを起用するという期待を込めた報道もなされている。F1 Insider のレポートによると、マックス・フェルスタッペンは2023年まで続くレッドブルF1との契約に“パフォーマンス条項”を盛り込んでおり、レッドブルが“今シーズン(2021年)、彼が自分の手段でワールドチャンピオンになれる”マシン、言い換えれば、タイトルを獲得できるマシンを提供しなければならないと記されているという。ヘルムート・マルコは、マックス・フェルスタッペンを2022年に無条件にチームに残留させることができない状況にあることを認める。「イエス。パフォーマンス条項は存在する。詳細には触れたくないが、それは多かれ少なかれ、マックスが本人の実力でレースでの勝利とワールドチャンピオンを競うことができることとされている。彼がそれを達成することができれば、彼の契約は延長される。そうでなければ、彼はフリーになるだろう」“本人の実力で”という部分はグレーゾーンだが、F1 Insider によると、レッドブルは最速マシンかた約0.3秒以内に到達できなければならないと主張している。しかし、それは2021年に大幅な改善が必要なことを意味している。なぜなら、昨年、マックス・フェルスタッペンは2勝しか挙げることができておらず、レッドブルのF1マシンは、ルイス・ハミルトンのメルセデスから1周あたり平均して約0.5秒遅かった。だが、ヘルムート・マルコは、そのために必要な進歩が間近に迫っていると信じている。「それが我々の目標であり、信じている。なぜなら、マックスだけでなく、勝利の望むことは我々のDNAでもあるからだ。我々は順調に進んでおり、条項を満たすことができると考えている」
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