世界はレッドブル・ホンダF1が2021年のマックス・フェルスタッペンのパートナーを誰にするかを待っているが、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、すでに“来年はもっと良い結果を出す”と攻撃モードであり、ホンダF1との最後のシーズンにやり残した仕事があると警告する。今シーズンは、メルセデスF1が13勝を挙げて2つのタイトルを7連覇してほぼすべてを手に入れた。
しかし、ヘルムートマルコは、レッドブル・ホンダの先行きは明るいと語る。「もう少し運に恵まれれば、我々はムジェロ、トルコ、そして、バーレーンでの2戦目で勝っていたかもしれない」とヘルムート・マルコは Auto Motor und Sport に語った。2020年を振り返れば、レッドブルのパッケージはメルセデスに深刻な問題を引き起こすほど一貫してスイートスポットに到達することがなかった。しかし、マックス・フェルスタッペンがそれを手にした最終戦F1アブダビGPではメルセデスを完全に封じることができた。メルセデスを動揺させるには遅すぎる勝利だったが、ヘルムート・マルコは「我々はいつも遅すぎる」と嘆く。シーズン序盤は、マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンの二人ともが癖の強いRB16のハンドリングに苦労。特にアルボンはフェルスタッペンしか乗りこなせないマシンで多くを失った。ヘルムート・マルコは、問題はエイドリアン・ニューウェイがRB16に描いたフロントウイングだったと語る。「空力面でストールがあった。それがようやく解決されると、我々はマシンの後部にもっと集中することができるようになった。ムジェロから我々はリアをコントロール下に置くことができた。その後、リアに施したさらなる変更もパフォーマンスをもたらした。それは連続的な進歩だったった。多くをもたらしたこともあれば、少ないこともあったがね」ヘルムート・マルコが、何がRB16を失敗に導いたのかを説明した。「古いモデルである我々の風洞が、よりワイドになったマシンで誤った情報を伝えたことから矛盾が生じた。その間にそのことが認識され、部分的に解決された」2021年マシンは現行マシンの約60%を引き継いだRB16Bとなる。「来年のマシンは比較的似ている。フロアエリアの縮小でどれだけ失うかが問題だ。でも、今、うまく機能している基盤があるし、正しい方向に進んでいる」「まだ最後の言葉は持っていない。メルボルンまでにまだ新しいものが導入される」「もちろん、目標は最終的にメルセデスと同じレベルに到達することだ。だからこそ、我々は今シーズンの終わりまで開発を進めた。開発が正しい方向に進んでいることを確認したかったからだ」