レッドブル・ホンダF1は、2020年のF1世界選手権 第13戦 F1エミリア・ロマーニャGPでも、マックス・フェルスッペンがメルセデスから0.5秒差の3番手という“定位置”を抜け出すことができなかった。2デー開催という90分のプラクティスしかない状況でレッドブル・ホンダF1はマシンのセットアップをうまくまとめた。F1アイフェルGPで導入した新型フロントウイングとリア周りのアップデートもうまく融合され、初期に見られたバランス問題は解消されてきている。
だが、そこで浮き彫りになってきた課題がホンダのF1エンジンのデプロイメントの問題だ。レッドブルが推進した予選モードの禁止が皮肉にもホンダのF1パワーユニットの負担となっている。予選と決勝で同一のICEモードの使用を義務付けられたことで、F1イタリアGP以降のレースでストレートで160馬力のMGU-Kパワーを使い果す“クリッピング”が多発している。F1ポルトガルGPではメルセデス0.252秒差まで近づいたレッドブル・ホンダだが、イモラ・サーキットではその差が再び0.567秒差に開いた。Q2でスパークプラグの問題によって1回目のアタックを逃してリズムが掴めなかったことも原因ではあるが、マックス・フェルスタッペンはその変動を「トラックに依存」していると説明し、クリッピングを課題に挙げる。「たとえば、クリッピングが多い場所では、もう少しその傾向があるようだ」とマックス・フェルスタッペンは語る。「もちろん、ストレートでは少しラップタイムが失われる。去年と比べて、予選からレースまで少しゲインがあると思うし、今は予選が少し良くなっているように思う。レースではもう少し苦労している。でも、それはすべてのトラックにあるわけではない」「ニュルブルクリンクはそれほど悪くはなかった。僕たちはかなり競争力があったと思う。少し苦労しているように見えたのはほんの数コーナーだったし、それがルイス(ハミルトン)は僕に対してギャップを広げた理由だ」F1ポルトガルGPでマックス・フェルスタッペンは、スタート時の小雨が降ったコンディションで多くのタイムを失った後、ルイス・ハミルトンからほぼ35秒遅れてフィニッシュした。「前回のレースでは、まず最初のラップだけでなく、ターマックなど様々な要因があったのでそれについてコメントするのは非常に難しいと思う。僕は別の戦略をとっていた。だから、そこはトレンドはないと思う」「レースでラップ全体で使用できるエネルギーが少し制限されている。少なくともストレートでは同じ量のリリースがないように見えるので、それを改善するためにもっと一生懸命努力する必要がある」
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