レッドブル・ホンダF1は、アレクサンダー・アルボンをニコ・ヒュルケンベルグに代えるべき。そう語るのは元F1ドライバーのラルフ・シューマッハだ。アレクサンダー・アルボンはコンスタントに入賞を重ねており、レッドブルも擁護してはいるが、メルセデスと孤軍奮闘するマックス・フェルスタッペンをアシストすることができておらず、アルボンへの風当たりはグランプリごとに強くなってきている。
ライバルであるルイス・ハミルトンもマックス・フェルスタッペンにはもっと強いチームメイトが必要だと語っている。「レッドブルは非常にいいクルマを持っているという見方をするべきだと思う。人々はそれを軽視しているけど、彼らは非常に強力なマシンを持っている」とルイス・ハミルトンは Sky Sports にコメント。「マックスはそのマシンで素晴らしい仕事をしている。でも、残念ながら、僕とバルテリ(ボッタス)のように両方のドライバーがそうであるわけではない。それは彼らにとって状況をより厳しくしている」ラルフ・シューマッハもアレクサンダー・アルボンに批判的な一人であり、レッドブル・ホンダはアルボンをニコ・ヒュルケンベルグに代えるべきだと主張する。「今回もマックス・フェルスタッペンは、2台のシルバーアローに立ち向かう唯一のファイターだった。レッドブルにとって、これは長期的に持続可能な状況ではない。今ではルイス・ハミルトンでさえ、誰もが目にし、思っていることを言っている」とラルフ・シューマッハは Sky Sport Austria にコラムで語った。「(ヘルムート)マルコとチーム全体もこれが問題であることを認識していると思う。私がマルコだったら、ニコ・ハルケンベルクに電話して、彼をマシンに乗せているだろう」ラルフ・シューマッハは、ニコ・ヒュルケンベルクは元レッドブルのドライバーであるダニエル・リカルドと同じレベルにいると説明し、チームの発展を助けることができると語った。「彼はチームにとって素晴らしい資産になる可能性がある。マルコは、経験があり、チームの開発を支援することができる2人目の安定したドライバーを手に入れられるだろう」ニコ・ヒュルケンベルグは、2019年シーズンの終わりにルノーF1のシートを失い、2020年のF1シートを確保できなかった。しかし、シルバーストンでの2連戦で新型コロナウイルスに感染したセルジオ・ペレスに代わってレーシング・ポイントからレースに出場し、2戦目のF1 70周年記念GPでは予選3番手、決勝7位というパフォーマンスを見せて多くの人々に感銘を与えた。一方、アレクサンダー・アルボンは、昨年レッドブルに加入して以来、チームメートのマックス・フェルスタッペンに近づくことができていない。そのため、2019年シーズン途中に姉妹チームに降格させられたアルファタウリのピエール・ガスリーが、再びアレクサンダー・アルボンに代わってレッドブルに昇格するのではないかとの憶測も広がっている。しかし、F1ベルギーGP後にレッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、シーズン中にアレクサンダー・アルボンとピエール・ガスリーを交代するつもりはないと断言している。
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