レッドブル・ホンダF1、2020年も相関関係の問題でスロースタート

そのため、チームはこの問題を解決するために、近年、新車の開発を早めてスタートダッシュを決めようとしているが、うまくいかない。特に今年は新型コロナウイルスの影響によってレース数が確定していない。“後半に盛り返す”といった流暢なことはいってられない。だが、残念ながら、今年もその症状が出てしまった。レッドブル・ホンダ RB16はバランス問題に苦しみ、マックス・フェルスタッペンは3戦で2度の表彰台を獲得してはいるものの、2勝を挙げたルイス・ハミルトンから30ポイント差をつけられている。元F1ドライバーのヤン・ラマースは、レッドブル・ホンダF1の問題を以下のように分析する。「平凡な状態にはあまり驚かなかった。オーストリアでは、チームも調べていたし、不足していた。2連戦では、ギャップを埋める時間はない。チームは本当に迷走していたし、マシンにはいくつかの問題がある」「フェラーリとレッドブルが、劣った状態を改善できなかったことは一目瞭然だったし、その一方でメルセデスとレーシング・ポイントが良い状態を保っていた。レースの間に2週間あるので、シルバーストンではレッドブルがギャップを縮められることを期待している」「彼らは依然として正確な問題を調べているが、主な問題は、コンピューターシミュレーションと風洞からのデータが現実の世界と一致しないことだ。ファクトリーで測定された値がサーキットでの測定値とと異なっている」「マシンは本当に複雑であるため、それを修正するのは非常に困難だ。空力は非常に多くのパーツに影響するので、様々なパーツやアップグレードによっても妨げられる可能性がある。干し草の山からピンで探し出すこともできるかもしれないし、問題が見つかれば、すぐに再び上昇する可能性はある」レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは「マシンの基礎はそれないにいいことはわかっている。だが、シミュレーションツールが予測するように動作していない」と語る。「我々は、本来の出せるべき性能を達成できていない部分を理解する必要がある。今週末から多くの良いデータをとれており、チームはそれを理解し、解決するために一生懸命に取り組んでいる」ヤン・ラマースは、レッドブル首脳陣の説明を擁護する。「多くのジャーナリストは彼らが言い訳を探していると言っているが、それは真実ではない。人々は問題が何であるかを尋ね、彼らはそれらにできるだけ明確に答えようとしている。それは言い訳ではなく説明と呼ばれるものだ」「今シーズン、レッドブルとフェラーリがそれを行うことができないという事実は、F1がいかに複雑であるかを再び示している。もちろん、メルセデスはそれを完璧に実現した。レッドブルはまだ本来の実力ほど良くはない。」「チームがパワーマンスを失うと、誰もがそれについて意見を持つようになる。突然、チームの問題を解決する1000人の専門家が現れる。もし、それくらい単純なことならいいのだがね・・・」