レッドブル・ホンダF1は、メカニックたちが魅せたF1ハンガリーGPのスタート直前に驚異的なマシン修復を早回しした動画を公開した。マックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGP決勝前のレコノサンスラップで濡れた路面でターン12でコントロールを失ってクラッシュ。フロントウイングと左フロントサスペンションにダメージを負った。
「サスペンションがほぼ逝っちゃってる」と諦めてピットに戻ろうとするマックス・フェルスタッペンに対し、エンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼは「グリッドに来てくれ」と無線を飛ばす。メカニックたちがマックス・フェルスタッペンのマシンを押してダミーグリッドに到着したときにはフォーメーションラップまで20分を切っていた。昨年まではフォーメーションラップのスタート3分前までにタイヤを装着しなければならなかったルールは、新型コロナウイルスの影響による一連のルール変更で5分前に変更されている。だが、メカニックたちにまったく諦めの表情はない。マシン修復を完了させ、フォーメーションラップ開始の25秒前にレッドブル・ホンダF1のメカニックはタイヤウォーマーを外してグリッドを離れた。マックス・フェルスタッペンは、メカニックの働きに応えるように、見事なスタートを決め、2台のフェラーリ、そしてレーシングポイントのランス・ストロールをかわし、7番手から3番手へポジションアップする。そして、4周目にタイヤを換え、ストロールの前の2番手でコースに復帰。そのままポジションをキープして、最後はバルテリ・ボッタスの猛追を抑えて0.7秒差で2位表彰台を獲得した。「今日の表彰台をメカニックたちに捧げる。スタート前にレースが終わってしまったと思っていた」とマックス・フェルスタッペンは語る。「ブレーキを踏んだらホイールがロックしてしまったので、ブレーキを外して踏み直したらウォールに当たってしまった。信じられなかったけれど、何とかウォールからグリッドまで戻ることができた」「このチームは絶対に諦めないし、メカニックたちが素晴らしい仕事でマシンを瞬時に修復してくれた。あの修復作業を信じられる人はひとりもいないと思うけれど、全員が冷静に作業をしていた」 この投稿をInstagramで見る Aston Martin Red Bull Racing(@redbullracing)がシェアした投稿 - 2020年 7月月21日午前2時09分PDT