レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今季マシン『RB16』にはいくつか“異常”な点があり、それが特定の条件で“空力的な誤作動”を引き起こす原因になっていると語る。今年、レッドブル・ホンダは、エイドリアン・ニューウェイが徹底的に空力を見直したRB16が王者メルセデスに挑戦できる進歩を果たしたことを期待してシーズンをスタートした。
しかし、これまでのところ、レッドブル・ホンダF1はメルセデスを脅かす存在になることができておらず、マックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは、RB16のトリッキーな特性を克服することに苦労している。マックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGPで見事なパフォーマンスを発揮して2位表彰台を獲得したが、レース終盤にルイス・ハミルトンから27秒差をつけられ、ファステストラップを狙うための追加のピットストップを許している。クリスチャン・ホーナーは「RB16には予想通りに機能していない異常な部分がある」と語る。「それを理解するために多くの作業が行われており、今後のレースに向けて対処していくことになる。フェルスタッペンの挽回は非常に強いと思ったが、それでもメルセデスはかなり多くのペースを手にしている」レッドブル・ホンダがRB16の理解に苦労していることは、問題を克服するために大幅なセッティング変更を繰り返していることで顕著に表れていた。それでも両ドライバーはスピンを繰り返し、RB16が限界性能において特に困難なマシンであることが証明されている。クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・ホンダF1の主な焦点は、RB16がある条件下では協力で、他の条件下では予測不可能であることの原因を理解することだと語る。「空力的に何かがおかしいと思っている。それを理解し、それに対処することの問題だ。特定の条件では、マシンは期待どおりに動作している」「しかし、我々は実際に今週末からいくつかの非常に優れたデータを取得できたと思う。したがって、チームがそれを理解し、できるだけ早く解決するために懸命に取り組んでいく」すでにメルセデスの今年のタイトル獲得は盤石であり、他チームが彼らを倒す希望はほとんどないと考えられている。メルセデスとのギャップを縮めることはできるかと質問されたクリスチャン・オーナーは「大きなギャップですが、RB16でどれだけのパフォーマンスを発揮できるかによって異なる」とコメント。「ここにそれなりのマシンの基本があることはわかっている。だが、シミュレーションツールが予測するように動作していない」「我々は、本来の出せるべき性能を達成できていない部分を理解する必要がある。今週末から多くの良いデータをとれており、チームはそれを理解し、解決するために一生懸命に取り組んでいる」関連:レッドブル・ホンダF1代表 「メルセデスははるか先にいる」