レッドブル・ホンダF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1オーストリアGPでアレクサンダー・アルボンとクラッシュしたルイス・ハミルトンは今後はレースへのアプローチを変えるべきだと主張する。レース終盤、アレクサンダー・アルボンは、2番手浮上を狙ってターン4でアウトサイドからルイス・ハミルトンにオーバーテイクを仕掛けたが、両者は接触。アルボンはスピンを喫して表彰台争いから脱落した。
スチュワードは、インシデントはルイス・ハミルトンに非があるとして5秒ペナルティを科した。その結果2位でチェッカーを受けたハミルトンは4位に降格している。メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、ペナルティは“正当なものではない”と感じているが、クリスチャン・ホーナーはアレクサンダー・アルボンは完全に無実だったと考えている。昨年のF1ブラジルGPでも終盤に同じように2位表彰台をかけたバトルでルイス・ハミルトンはアレクサンダー・アルボンと接触しており、クリスチャン・ホーバーはハミルトンのアプローチに疑問を呈した。今後、ルイス・ハミルトンにレースについて何かアドバイスすることはあるかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「慎重になれ!」と答えた。「アレックス(アルボン)はストレート速度がなかったので、グリップのアドバンテージを生かして、コーナーのイン側かアウト側で抜かなければならないことを分かっていた」「彼に関する限り、仕事は完了していた。ルイスがイン側でホイールを当てたとき、彼はバルテリ(ボッタス)への道を見据え始めていた」「ですから、ルイスの方法が違った方法をとることができたはずだと質問されるべきだと思う」ルイス・ハミルトンに科せられたペナルティは“厳しすぎる”と主張するトト・ヴォルフの見解に同意するかと質問されたクリスチャン・ホーナーは「アレックスはコーナーを制していたし、コーナーを立ち上がっていた」とコメント。「なぜルイスがそのラインを貫く必要があったのか私にはわからない。3戦中2戦で彼に負ったことであり、アレックスにとって明らかにフラストレーションが溜まることだ」「彼にはレースに勝つチャンスがあったと思うし、残念だった。」直前にソフトタイヤに交換していたアレクサンダー・アルボンは、タイヤ面でアドバンテージが大きかったため、もっと辛抱強く仕掛けるのを待つべきだったと示唆する見方もあるが、クリスチャン・ホーナーはアルボンが素早く動いたのは正しいことだと感じている。「彼が持っていた最大のアドバンテージは、タイヤのウォームアップにあった。なぜなら、メルセデスはセーフティーカー後ろでかなりの周回数の後、ハードタイヤを走行しなければならなかったからだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。「今日のメルセデスはストレートで非常に速かったので、彼はそれを生かす必要があった」「彼はコーナーで仕事を完了させていた。コーナーを抜け、彼は前を向いていて、ルイスが右リアの内側にホイールをぶつけたとき、彼はちょうど加速していた。そのことに関して彼を怒ることはできない」
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