レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1に新たに導入される空力開発ハンディキャップシステムに反対はしていないものの、その矛盾を指摘する。F1は5月22日(金)に抜本的なコスト削減策を導入することを発表して物議を醸した。コンストラクターズ最下位のチームは、上位チームよりも風洞と研究開発に多くの時間を割くことができるハンデキャップシステムもそのひとつだ。
現状ではその内容については明確には伝えられていないが、コンストラクターズチャンピオンは割り当ての90%となり、順位ごとに2.5%が増加し、最下位のチーム、および新チームは112.5%を使用できる。将来的にこれらの数値はそれぞれ70%と115%にシフトするとされている。レッドブルF1は、F1チーム、FIA、FOMとのビデオ会議でそのアイデアに反対票を投じなかったが、独自の考えを持っている。「レッドブルは、ハンディキャップのあるこの種のレースのファンではない。だが、新しいルールを作成するとき、レッドブルは全体像を見続けたい」とクリスチャン・ホーナーは The Race に語る。予算上限が導入される2021年は、次世代のF1マシンも並行して開発しなければならない。「我々には予算上限があり、今後はATRにもスライドスケールが導入される」とクリスチャン・ホーナーは語る。「幸いなことに、その空力開発は完全に制限されているわけではない。だが、上位3チームを隔離し、4位以降の利用できる時間が増えるのではなく、1位と10位との間で直線になるように調整された」「それがどういうものであり、どのように機能し、どのような影響があるかを見ていくつもりだ。それが現状だ」「現在のマシンを完全に取り除く新しいレギュレーションの1年で非常に重要なものになる可能性がある」クリスチャン・ホーナーによれば、新しいルールには奇妙な矛盾もあるという。「皮肉なことに、小規模チームに上位チームよりもR&Dに多くの費用をかけるように奨励している」とクリスチャン・ホーナーは語る。「その点ではやや不条理だが、順位が下がるほど開発時間が多くなる。それが重要な影響を与えることはF1にいる我々ならばわかっている」「現在の予算レベルでは、おそらく計画されている上限を超えて運営されているチームは6チーム存在する。つまり、彼らは上限と開発の範囲内で活動を最大化できるはずだ。それがどのように機能するかを見るのは興味深い」現時点で小規模なチームは理論上で追加のブーストを獲得できるように見えるが、クリスチャン・ホーナーは、このシステムが必ずしもチームのパフォーマンスに大きな変化をもたらすとは考えていない。「結局は、最高のチームが常に浮かび上がってくるものだ。だが、すべてがどうなるかを見るのは興味深い」
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