レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、歯に衣着せぬ発言をすることで有名だが、新型コロナウイルスに関する最新の発言はさすがに失言レベルだ。新型コロナウイルスの世界的な大流行により、F1は開幕から8戦を延期するという非常事態に陥っている。
F1オーストラリアGPの舞台となったメルボルンではマクラーレンのスタッフが新型コロナウイルスに感染。濃厚接触が疑われた14名のスタッフがメルボルンに残った。以前に新型コロナウイルスを「インフルエンザだ。その病気で亡くなっている大部分の高齢者だ」と語って危機感のなさを露呈したヘルムート・マルコだが、今回の発言はあまりに非常識だ。「マックスは電話でウイルスに感染するのが怖いと言っていた」とヘルムート・マルコは Kronen Zeitung に語った。「彼が感染するなら、今がベストだ。彼は22歳であり、リスクは高くない。彼はすでにタイトルを獲得するためのより良い場所にいるだろう」ヘルムート・マルコは、76歳であっても新型コロナウイルスを恐れてはいないと主張する。「いいや。狭い空間で咳や唾を吐くているドバイ空港を生き延びたのであれば、いわゆるハイリスクグループの一員として、私の人生を完全に制限することはできない。私は元気だ」新型コロナウイルスの世界的な大流行は広がり続けており、世界中で感染者は34万人を超え、死者数は1万5000人に達している。