レッドブル・ホンダのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2020年のF1世界選手権ではエンジンペナルティを受ける予定はないと語る。ホンダF1とのパートナーシップを開始した昨年、レッドブルはシーズン開幕前からエンジンペナルティが計画に組み込まれていた。しかし、今年は対照的に3基のエンジン制限基数内でシーズンを走り切ることを計画しているとクリスチャン・ホーナーは語る。
「現時点では4基目のエンジンは計画していない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「計画は3基を乗り切ることだ。(中国GPが中止になり)21戦になれば、少し楽になるね」2019年、ホンダF1は“スペック4”に至るまで3回のアップグレードを投入。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンは5基。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーとダニール・クビアトは全ドライバーで最多となる7基のエンジンを使用した。レッドブル・ホンダのF1ドライバーを務めるマックス・フェルスタッペンも、2020年はペナルティを受けずに乗り切れることを期待していると語る。「昨年は、パフォーマンスのアップグレードと非常に大きなアップグレードがあった場合のみエンジンを交換した。それが、これらのエンジンを使用する理由だった」とマックス・フェルスタッペンは説明する。「もちろん、今年はペナルティを受けないようにしたい。でも、事態は非常にスムーズに進んでおり、それが僕たちにできることのすべてだ。走行距離に関しては、すべて順調だ」「冬の間、僕たちは1基のエンジンで7つの週末を乗り切ることを目指してきた。これまでのところ、フルパワーモードを走ってはいないけど、すべてがスムーズに進んでいる。まさにそれが望んでいることだ」アレクサンダー・アルボンも、ホンダのF1パワーユニットの信頼性を称賛する。「冬の間、僕たちは多くの仕事をしてきた。そして、多くの周回数を重ねて、チャンピオンシップにむけて良いベースラインを築きたいと思っていた」とアレクサンダー・アルボンは付け加えた。「ほぼすべてが計画通りに進んだと思う。それは舞台裏でどれだけの作業が行われているかを示している。ミルトン・キーンズとホンダの両チームにとって、このような信頼できるマシンを手に入れることができたのは本当に印象的だ」トロロッソ・ホンダはレッドブルの実験台としてエンジンペナルティを受けることがあった。だが、新生アルファタウリ・ホンダでもF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、ホンダF1は迅速に開発を進められるようになったため、2020年にはもはやそのようなことをする必要がないと語る。「3基以上のエンジン? これまでのところ、テストベンチでの走行はすべて順調に進んでいるので、必要ないと思っている」とフランツ・トストは語る。「信頼性は良好だと思う。さらに詳しく見ていく。より多くのパフォーマンスを見つけるだけではない。また、後方からスタートしなければならない場合に失うものを見なければならない。だが、現在のところ、それはプログラムには含まれていない」クリスチャン・ホーナーは、ホンダのF1エンジンがペースの改善に匹敵するする信頼性の改善を果たしていることを期待しているが、エンジンを交換せざるを得ない状況が発生した場合には、戦略的にペナルティを消化する必要があると認める。「4基目を投入しなければならない場合は、特定の場所で受けることができれば、その影響を最小限に抑えることができる」とクリスチャン・ホーナーは続ける。レッドブルは、2月26日からスタートする2回目のF1バルセロナテストでは、ホンダのF1エンジンのパワーを極限まで高めることを予告している。
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