レッドブルのF1チム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンには、プレッシャーへの対処に関してはチームメイトのマックス・フェルスタッペンと“多くの同じ長所が備わっている”と語る。2020年もレッドブル・ホンダで8回のレースウイナーであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるアレクサンダー・アルボンは、フォーミュラ・ルノー2.0での厳しい3年間やレッドブルのジュニアプログラムからの解雇など、ジュニア時代にチャレンジングなキャリアを過ごしてきた。
2018年には十分な予算のない状態でF2シーズンを開始したが、ランキング3位で終えるパフォーマンスを披露。一時は日産とフォーミュラEの契約を結んでいたが、土壇場でトロロッソのドライバーに抜擢され、2019年シーズン途中にはピエール・ガスリーに代わってトップチームの一角であるレッドブルのドライバーへと昇格を果たした。2020年に向けてレッドブル・ホンダで昨年よりもしっかりと準備を整えられるアレクサンダー・アルボンについて、クリスチャン・ホーナーは「おそらく彼にとってカートでのキャリア以降、初めてかもしれない」と語る。「彼はそのことから恩恵を受けることしかないだろう。彼はキャリアを通して対処しなければならない多くの逆境を経験してきた。人々は逆境で作られるものであり、彼はその決意、キャラクターを示していると思う。これからは間違いなく安定から利益を得られるだろう」「それに彼はプレッシャーに対処する能力、決意という点でマックスと同じ多くの長所を備えている」2019年シーズン後半、アレクサンダー・アルボンは、前任者のピエール・ガスリーと同様に完全にマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵することはできなかったが、より一貫してポイントを獲得。F1ブラジルGPではルイス・ハミルトンに追突されることがなければ、F1初表彰台も見えていた。「(2020年に関する)特定の目標は設けてはいない。とにかく彼は成長を続けなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語る。「彼が我々と行ったすべてのレースを見れば、彼がどんどん良くなっているのがわかったと思う」「ブラジルでの彼は不運だったが、素晴らしい走りをしていたと思う。最初のシーズン、2つの異なるチームに加えて、ここに来ること、そして、マックス・フェルスタッペンがチームメイトになるというプレッシャーがある」「彼は本当にうまくそれに処理してくれた。彼のアプローチと態度、フィードバック、そして、成長し続けるペースはチーム全体に感銘を与えたと思う」