レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダのおけるピエール・ガスリーのアプローチは“完全に失敗”だったと語る。2018年にトロロッソ・ホンダで活躍を見せたピエール・ガスリーは、2019年にダニエル・リカルドの後任としてレッドブル・ホンダに昇格。しかし、プレシーズンテストで2度のクラッシュを喫し、シーズンが開幕してもRB15への対応に苦戦。マックス・フェルスタッペンに匹敵するペースを見せることができず、夏休み後にトロロッソ・ホンダに降格となった。
ピエール・ガスリーは、レッドブル・ホンダでその初期の不振から抜け出すために必要な時間と支援を与えられることを望んでいたと不満を述べていた。「僕たちが望んでいれば、それを機能させるために必要なものはすべて揃っていたと思う。だから、必要な変更を加えることができなかったことには少し苛ついている」とピエール・ガスリーは語る。「マックスのことはカート時代から知っている。彼がシングルラップやレースでどれだけ速いから知っている。彼は僕が期待していたレベルだったし、最初の12レースで非常に良い成績を残した」しかし、ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーは、そもそもレッドブルで経験を重ねているマックス・フェルスタッペンに挑もうとするべきではなかったと語る。「彼はレッドブルに行き、彼は目の前にフェルスタッペンというたたひとつのゴールを目にした」とヘルムート・マルコは語る。「彼は序盤からまだマックスの方が早いことを受け入れ、段階的に彼に近づこうとすればよかった」「だが、彼はスタイルを変え、別の方法でそのギャップを縮めようとし、何かを変え、激しく攻撃しようとした。そして、それが完全な失敗につながった」だが、ヘルムート・マルコは、ピエール・ガスリーはトロロッソ・ホンダで本来の姿を取り戻したと称賛する。「だが、トロロッソに復帰した彼は素晴らしかった。そのような瞬間は心理状態がいかに重要かを理解するものだ」とヘルムート・マルコは続ける。「彼(ガスリー)にあのような復活を期待していたと言えば嘘になるだろう。だが、完全に壊れてしまったクビアトとは異なり、ガスリーは開花した。それは彼自身、そして、我々にとっても幸運だった」「ピエールはレッドブルに戻り、すぐに我々がレッドブルに昇格させたときと同じガスリーになった。彼は教訓を学び、レッドブルでの半年間から正しい結論を下した。将来、彼は多くのことを達成できると思っている」
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