レッドブル・ホンダは、F1イタリアGPの決勝レースで、アレクサンダー・アルボンが6位、マックス・フェルスタッペンが8位でレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「難しいレースではあったが、両ドライバーともに良い巻き返しを見せてくれた。アレックスは1周目にいくつかポジションを失い、取り戻そうと戦っていたが、カルロス・サインツとのバトルでワイドに膨らみ、数台の後ろに下がってしまった」
「彼はポジションを取り返し始めていたが、残念ながら、マグヌッセンへの追い抜きに対して5秒のペナルティを科せられ、それをピットストップで消化しなければならなかった。全体的に6位まで戻ることができたのでアレックスに関しては良いリカバリーだった。マックスはエンジンペナルティによって後方からレースをスタートしたが、残念ながら、最初のシケインでフロントウイングにダメージを負った。これにより、オープニングラップでノーズ交換のためにピットインしなればならず、スタッフが10秒未満で作業を完了してくれたが、その1周後にバーチャルセーフティカーが入ったのは不運だった。いったんクリーンエアに出ると、マックスのペースは上位勢と同等だった。トウを得るとレブリミッターに若干の問題があったことでオーバーテイクが非常に難しかったものの、いくつか順位を上げることができた。マックスが後方グリッドから余分なピットストップもあったのにも関わらず8位、アレックスが6位で我々はヨーロッパを離れる。今はシンガポールでスタートするシーズン終盤戦を楽しみにしている」アレクサンダー・アルボン「レースは予定していた通りとはならなかったが、いくつかポジティブな部分もあった。チームにとって簡単なサーキットではなかったうえに、予選では不運に見舞われた週末だった。レースではスタートがうまくいかず、後方から追い上げなければいけない序盤になった。残念ながらストレートでオーバーテイクできるほどのスピードはなかったので、コーナーでバトルを仕掛けなければならなかった。なので、サイドバイサイドの接近戦が多く、グリップを失うことにつながってしまったようだ。そのあと、コースオフをしたことにより、5秒ペナルティーを受けることとなった。しかし、レースペースが改善され、(前戦の)スパから大きく前進できたように感じているので満足している。次戦のシンガポールは、さらに多くのダウンフォースが必要で、多くのコーナーがあるサーキットなので、よりよいレースができることを期待している。もっと自分のポテンシャルを発揮できる自信があるので、次戦以降にも期待したい」マックス・フェルスタッペン「オープニングラップの1コーナーでのブレーキングで全員が減速したため、セルジオ(・ペレス)のリアタイヤと接触し、フロントウイングにダメージを負ってしまった。すぐにピットインして新しいウイングに付け替え、前にマシンがいない状態で、いいペースで走ることができた。そのあと何台かオーバーテイクをしたのだが、不運なことにピットインした直後にバーチャルセーフティカーが導入されてしまった。そのため、オーバーテイクした3、4台のマシンの背後につくことになった。再びオーバーテイクすることはできたが、タイヤに厳しい状況となり、ペレスの後ろで再び詰まってしまう状況になってしまった。彼はストレートでとても速かったため、なかなか追い抜くことができなかった。PUのペース面では前進がみられたが、まだ改善できることがあると感じている。1周目の1コーナーで起きたことを考えると、8位でレースを終えることができたのは悪い結果ではないし、後方からスタートするとこういったことが起きてしまいがちではあると思う。ここ2戦のレースでは難しい状況が続いたが、やっと通常のレースウイークに戻れるし、もっとトップに近いところでレースができるのではと思っている」