レッドブル・ホンダは、F1ベルギーGPの決勝レースで、アレクサンダー・アルボンが5位、マックス・フェルスタッペンはリタイアでレースを終えた。クリスチャン・ホーナー(チーム代表)「週末を通してアレックス(アルボン)のパフォーマンスに非常に感銘を受けた。彼は17番グリッドから素晴らしいリカバリーを見せ、我々との初レースを5位でフィニッシュした」
「彼はグランプリにむけて手探りで進めていたので、レース前半はかなり慎重だったが、柔らかいコンパウンドで彼にとっての状況は生き返り、いくつか素晴らしいオーバーテイクをみせてくれた。マックスはスタートが悪く、ターン1で集団のなかで身動きが取れない状態になった。コーナー途中でキミと接触し、フロントトラックロッゴが壊れ、レースは終了した。フラストレーションの溜まるレーシングインシデントだった。これでマックス20戦以上続いていたトップ5でのレースが途絶えることになった。彼のホームレースでその連続が途絶えてしまったのは残念だ。コミュニティ全体にとって困難な24時間だったし、誰もが熱い心でレースをしていた。シャルル・ルクレールを祝福したい。彼は素晴らしいレースをみせた。そして、アントワーヌの親しい友人が今日ここで勝ったことは本当にふさわしいことだと思う」アレクサンダー・アルボン「とてもうれしい。5位は素晴らしい結果で、このチームで最高のスタートを切ることができた。今日は楽しい瞬間がいくつもあり、レースを大いに満喫した。レースウイークの始まりは緊張していた。そのときに5位になれると分かっていたら、飛び跳ねていたと思うけど、今は少しホッとしている。レースは厳しい展開で、最初のスティントでは、前車から発生する乱気流のせいでグリップに苦しみ、まったくオーバーテイクできなかった。でも、ピットインしてソフトタイヤに交換してからは、マシンは息を吹き返したように速くなり、僕は“いけるぞ!”と感じた。最終ラップはセルジオ(ペレス)と芝生に片側を落としながらも素晴らしいバトルを展開し、いいレースが見せられたと思う。もちろん、僕自身を向上させなければならない部分がいくつかあるので、次のモンツァまでの期間でよく勉強し、課題を克服していきたい。チームとともに、序盤なぜ苦しんだのかを解明したいと思うけど、このマシンのコツや合わせ込み方も見つけていくつもりだ。今週末、プレッシャーはそれほど感じていなかったけど、メディアの皆さんはそうは見ていなかったようだね。でも、このチームとのレースウイークをエンジョイした。チームによって仕事のやり方が異なるのを見たことも、いい経験になった。僕らルーキーにとって、昨夜はとても苦しい時間になった。みんなアントワーヌ(ユベール)のことをよく知っていたし、とてもつらい時間で、いつもと違う気分で朝を迎えた。サーキットにいる間も、普段と全く異なる雰囲気だった。このレースを、彼に捧げたいと思う」マックス・フェルスタッペン「レースウイークを締めくくるにあたり、今日のレース結果は満足と言えるものではなかったが、それでも、昨日F2で起こったことを考えると、人生最悪の一日というわけでもなかったと思う。レーススタートでは、トラクションが悪く、クラッチをリリースした際にホイールスピンを起こしたために、出遅れる形になった。その後、1コーナーに向かっていく中で、内側寄りのラインをキープしていこうと考えていた。一方で、僕の外側を走っていたライコネンは、おそらく僕のマシンよりも完全に前に出たと考えて、そのまま内側に向けてベストなラインを走ろうと考えたようだ。誰も責めることはできない状況で、恐らく彼は僕のことを見ていなかったのだと思う。僕が彼のマシンの隣を走っている状況で彼がインに向けてコーナリングしてきたので、双方ともに後ろに下がって避けることができなかった。結果、彼と接触し、僕のマシンのトラックロッドが破損したために、そのままオー・ルージュの壁に突っ込む形になった。不運でしたが、レースにはこういったことはつきものだ。来週のイタリアGPでは、もっといい結果を得るためにベストを尽くす」関連:F1ベルギーGP 結果 | ルクレールがF1初優勝&フェラーリ今季初勝利
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