レッドブル・ホンダは、F1オーストリアGPの決勝レースでマックス・フェルスタッペンがフロントロー2番グリッドからスタート。レッドブル・ホンダとして待望の初優勝に期待がかかっている。F1オーストリアGPの舞台となるのはレッドブルのお膝元レッドブル・リンク。全長は4,326kmと4番目に短く、10個のコーナーをストレートで繋げたパワーサーキットだ。
マックス・フェルスタッペンは、予選でメルセデスの2台に割って入る3番手タイムを記録。Q2、Q3と同じタイヤでメルセデスと遜色ないタイムを記録した。レース後、ルイス・ハミルトンに3グリッド降格ペナルティを科せられたため、マックス・フェルスタッペンが2番グリッドに昇格。最前列からスタートすることになった。ポールポジジションからスタートするのはフェラーリのシャルル・ルクレール。今週末、フェラーリは一歩抜き出た速さをみせている。注目のひとつがスタート。シャルル・ルクレールがソフトタイヤなのに対し、マックス・フェルスタッペンはミティアムタイヤを装着。蹴り出しにはソフトに分がある。1コーナーまでの距離は318mとそれほど長くはないが、3コーナーまで登り坂が続く。また、他のマシンに追従することが可能で、スリップストリームの効果が大きく、オーバーテイクが可能なサーキットとなる。ピレリは、F1オーストリアGPで最速の戦略はミディアム-ハードと繋ぐ1ストップ戦略と見ている。この場合、14~20周目がピットストップのウインドウとなる。2番目に最速の戦略はソフト-ハードと繋ぐ1ストップ戦略。この場合は12~16周目がウインドウとなる。そのため、ハードで走る周回数が多いことになり、レース序盤は不利になる。序盤のソフトの持ち具合によっては2ストップを強いられる可能性がある。このタイヤの差がどのような違いを生むかも注目すべきポイントだ。また、路面温度は50℃以上まで上がることが予想されており、タイヤだけでなく、ブレーキ、エンジンなどの冷却も課題となる。昨年はメルセデスの2台がマシントラブルによるリタイアという波乱があり、マックス・フェルスタッペンがシーズン初勝利を挙げている。レッドブル・ホンダが優勝すれば、ホンダにとっては2006年のハンガリーGP以来、13年ぶりの優勝となる。注目のF1オーストリアGPの決勝レースは、本日6月30日(日)22時10分(現地時間 15時10分)からスタートする。
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