レッドブル、F1参戦継続には「F1が職務を果たさなければならない」

そのため、前任のバーニー・エクレストンと優先的なコンコルド協定を結んだレッドブル・レーシングを含めた数チームは業績に基づいた平等な条件を受け入れなければならないことになる。レッドブルは予算制限についても懸念を示している。レッドブルは上位3チームのなかで唯一自動車メーカーを母体としない独立系のチームであり、制限がどれほど公平であるかについて疑問を残している。クリスチャン・ホーナーは、レッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツは、2021年のF1に満足しなければ、F1からの撤退を決断する可能性があると語る。「その可能性は大いにある。彼にはその権利がある」とクリスチャン・ホーナーは Autosport にコメント。「彼はモータースポーツに情熱を注いでいる。彼はホンダとの新しいエンジンパートナーシップとそれがもたらす可能性にい熱心だ。だが、もちろん、F1はレッドブル・ブランドのためにも職務を果たさなければならない」「エキサイティングなものである必要があるし、効果的なコストである必要がある。レースは素晴らしいものでなければならない。我々にはOEMとマニュファクチャラーチームが等しいレベルで争える平等な競争の場が必要だ」「彼は我々全員と同じように2020年以降のF1がどうなるかを待っている」また、クリスチャン・ホーナーは、ホンダとのパートナーシップにとって飛躍的なスタートを切ることが、ディトリッヒ・マテシッツのモチベーションを維持するために不可欠だと語る。「彼は決してモチベーションを失っているわけではない。良いときも悪いときも彼は常に非常に支持的だったし、おそらく他のどんなカテゴリーよりもF1に多くを投資してきた」「2つのF1チーム、グランプリ、そして、レッドブルがF1をサポートするために世界中で行ってきたプロモーションは莫大だ。もし、彼がF1を信じていなければ、そのようなことをしなかっただろう」前任のバーニー・エクレストンは、コンコルド協定がなくなることになれば、いくつかのチームやマニュファクチャラーはF1を撤退するリスクが残っていると考えている。「彼らがそれを先延ばしにすればするほど、いくつかのF1チームが撤退する可能性は高まる」とバーニー・エクレストンは語る。「メルセデスはフォーミュラEを専念することになるかもしれない。彼らはフォーミュラEの方が自動車産業の行く末と同調していると考えているからだ」「レッドブルにはその考えは必要ない。彼らは他にやっている様々ことから多くのパブリシティを得ている。彼らがF1を止めたとしてもまったくダメージはないだろう」「人々はフェラーリが撤退することはないと考えるだろうが、フェラーリ・ブランドは非常に強力であり、フェラーリにダメージを与えるようなことをできない。彼らはモータースポーツに容易に他のことをすることができる」「彼らがそれを先延ばしにするほど、全員にとって状況は悪化していく。チームにとってもリバティ・メディアにとっても悪化する」「私の理解では、誰も最も重要なことを言っていない。それはどれくらいの支払いを望んでいるかということだ。我々はショーをもっと良くしたいと思っているし、それに支払うための準備をしている」「もし私が株主であれば、全てがひと段落してくれればより幸せだと思う。5年間、チームもプロモーターも全員が満足しているものに取り組まなければならない」