レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、エンジンサプライヤーであるワークスルノーと同じ燃料サプライヤーを起用しないのは“戦略ミス”だとするメルセデスF1の責任者トト・ヴォルフの意見に反論した。レッドブルはエクソンモービルの燃料および潤滑油を使用しているが、ワークスルノーはBP/カストロールの製品を使用している。
2019年からマクラーレンはペトロブラスの製品を使用することが計画しているが、現時点では6つのカスタマーチームのうち、エンジンサプライヤーと異なるブランドの製品を使用しているのはレッドブル・レーシングだけとなる。トト・ヴォルフは、メルセデスのカスタマーであるウィリアムズとフォース・インディアはエンジン開発に使用されるペトロナスの燃料を使用していることで利益を得ていると語り、異なる燃料/オイルを使用する場合はその製品を証明するために必要なダイナモの稼働時間をエンジンマニュファクチャラーに支払わなければならない点を指摘した。しかし、クリスチャン・ホーナーは、エクソンモービルの製品を使用するという戦略から利益を得ていると主張する。「我々はそこにアドバンテージを見い出している」とクリスチャン・ホーナーは Sky Sports News にコメント。「我々はエクソンモービルと素晴らしいパートナーシップを築いており、過去12カ月間で成し遂げてきた」「彼らは素晴らしい製品を製造している。彼らの製品は昨年3つのグランプリで勝っている」「もちろん、ワークスチームとは異なるサプライヤーなので、それに伴う追加の負担がある。彼らはダイナモでさらに多くのエンジンを稼働させなければならないし、もちろん、我々はそのためのコストをカバーしなければならない」「だが、我々は技術的なアドバンテージがなければ、それをそれを使ったりはしない」「彼らは素晴らしい企業であり、反応も素晴らしく、非常に迅速だ。我々はそれをアドバンテージと見なしている」F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトン、そして、メルセデスのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、ここまでのテストを基に、レッドブルが大きな脅威になると考えている。クリスチャン・ホーナーは、まだ判断するには時期尚早ではあるが、メルセデスには依然としてライバルに対して優位性があると考えている。「結論を導き出すのは非常に難しいと思う」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「やや特色は出ている。メルセデスは素晴らしい状態にあるし、フェラーリも強そうだ。我々もそのあたりにいることを期待している」「今年、いくつかのチームでの競争になればF1にとって素晴らしいだろう。だが、メルセデスが今年のチャンピオンシップの優良候補であることは間違いなく確実なことだ」