レッドブル・レーシングのチーム代表 クリスチャン・ホーナーは、予選でオイルを燃焼させてアドバンテージを得ているチームを取り締まるようFIA(国際自動車連盟)に要請した。昨年、パワーをブーストさせるためにオイルを燃焼させているチームの問題は大きな話題となり、F1チームが今年は不正にオイルを悪用するのを阻止するべく、いくつかのレギュレーション改訂が行われた。
具体的には100kmあたりのオイル消費量は0.6リットルに制限され、使用可能なオイルの種類を限定、エンジンのアクティブコントロールバルブを禁止、また各レース週末にはオイル使用量についての詳細をFIAに提供しなけばならない。しかし、クリスチャン・ホーナーは、それらの変更では予選モードでパワーを引き出す試みを防ぐことはならないとの懸念を表明。予選モードは、レッドブルのエンジン供給元であるルノーが遅れをとっているエリアとなっている。「ルールはまだ予選には対処されておらず、我々はさらにルールを進めることを望んでいる」とクリスチャン・ホーナーはコメント。「レースは含まれているが、予選ではまだ機会があるし、我々はさらにその抜け穴を閉鎖してほしいと思っている。それがエンジンの収束を生み出す効果があることを期待している」クリスチャン・ホーナーは、それはF1の自動車メーカーが問題をよりうまく取り締まる方法に合意することが不可欠だと考えてる。「それは自動車メーカー間でのことだ。我々はまだ予選に関して抜け穴あると感じているし、消費に関してさらに厳格化する必要があると思っている」「レースでは対処されていると感じている。潤滑油を異なる使用する方法を見つけて予選をすれば、パフォーマンスは大幅に向上する」「それを規制するための二重対策を望んでいる」ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、オイル燃焼に関する制限の結果として、今後ライバルチームがどのように予選モードを見い出してくる興味を持っていると語る。「燃料とオイルの数多くの取締りが実施された今、予選モードで何が残っているかに非常に好奇心をそそられている」とシリル・アビテブールはコメント。「我々には予選のための追加のパフォーマンスモードがある。だが、この段階ではあまり多くのことは言いたくはない」